ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_4a
採取：ひたちなか市平磯（2011年7月）
撮影倍率：x40（生物顕微鏡、視野合成）
体長：3.4mm
第1触角：0.7、0.8mm
第2触角：1.5、1.6mm
特徴：第2触角は第1触角の2倍程度の長さ。
腹肢に対して、歩脚（胸脚）が発達している。
第1尾肢が最も長い（第3尾肢が短い）。
4b
4a
1mm
1mm
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_4b
撮影倍率：x40（生物顕微鏡、視野合成）
特徴：胸部側面に焦点を合わせている。
写真では赤褐色に見えるが、
実際の写真と、顕微鏡写真では色が異なって
見える場合があるので注意が必要。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_5c
撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
特徴：第1触角に焦点を合わせた画像。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_5b
撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
特徴：同じ個体を生物顕微鏡で観察した画像。
透過光でも緑色に見える。
複眼は透過光では黒色。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_5a
採取：茨城県ひたちなか市平磯（2012年11月）＊昼
撮影：実体顕微鏡
体長：3.7mm
第1触覚：0.9mm
第2触覚：1.8mm
特徴：小型で緑色の個体。
体表面に模様はない。
反射光では複眼が赤い。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_2a
採取：茨城県ひたちなか市平磯（2012年11月）＊昼
撮影：実体顕微鏡
体長：6.9mm
第1触覚：1.4mm
第2触覚：2.5mm
特徴：複眼が分類群10よりも大きい。
体表面に白色の点紋があるが不明瞭。
第2触角は第1触角の2倍程度の長さ。
第1胸脚と第2胸脚は同程度の大きさ。
1mm
3c
1mm
3b
3a
1mm
2a
2mm
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_1d
撮影倍率：x40（生物顕微鏡、視野合成）
特徴：触角に焦点を合わせた画像。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_1c
撮影倍率：x40（生物顕微鏡、視野合成）
特徴：光学顕微鏡で撮影した画像。
腹脚は短い。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_1b
撮影：実体顕微鏡
特徴：実体顕微鏡で体表面の観察した画像。
複眼は光をよく反射する。
ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_1a
採取：茨城県ひたちなか市平磯（2012年11月）＊昼
撮影：実体顕微鏡
体長：9.4mm、第1触覚：1.9mm、第2触覚：4.0mm
特徴：複眼が大きい。体表面に白色の点紋があるが不明瞭。
第2触角は第1触角の2倍程度の長さ。
第1胸脚と第2胸脚は同程度の大きさ。
追記：第1胸脚や底節板などの解剖を行っていないので、
フサトゲモクズ（Protohyale (Protohyale) affinis）や
他のモクズヨコエビ科と混同している可能性がある。
1mm
1d
1c
2mm
1b
2mm
1a
2mm
1mm
5a
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このページで記載している種はモクズヨコエビ科のミサキモクズ、Protohyale (Boreohyale) misakiensis (Hiwatari 2003)の可能性が高いです。
(1) 下縁に突出部がなく、掌縁と後縁の境界が不明瞭な第1胸脚(咬脚)、第1胸脚(咬脚)の後縁は緩やかに波打つ、
(2) 第1〜第4底節板に歯状突起がない、(3)第1尾肢の柄部末端に長い棘がある、などの特徴は(Hiwatari, 2003)の記載に類似します。
近縁のProtohyale(Boreohyale) triangulata(Hiwatari, 2003) とは第1胸脚(咬脚)の形状が異なるように見えます。
ここではミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）茨城タイプ3（雌）を記載します。フサトゲモクズ（Protohyale (Protohyale) affinis）
にも似ています。第1咬脚や底節板などの細かな解剖を行っていないので他種と混同している可能性があります。同一種と思われる個体群は
茨城県ひたちなか市（平磯）、千葉県横須賀市（三浦半島観音崎）、千葉県鴨川市（房総半島）、秋田県男鹿市（男鹿半島）、
新潟県糸魚川市で採取しています。茨城県産の赤色個体（ミサキモクズ 茨城タイプ2）と、新潟県糸魚川市の個体（ミサキモクズ 新潟タイプ2）
は第1胸脚（咬脚）の前節が長方形で細長く、Holotypeに良く似ています。底節板も含め最も詳細に解剖しているのは男鹿半島産の個体です。
黄色〜茶色の個体が多いですが、茨城の一部個体群、横須賀の個体群は赤色です。
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謝辞：小さな生物の掲示板（2014/1/12 の御投稿）において、Ho(No.67)様より、
“ハマトビムシ上科のようです。モクズヨコエビ科にみえますが、メスのため細かな同定は難しいです。”
との御助言を頂きました。御礼申し上げます。
参考文献：原色検索 日本海岸動物図鑑[II] 西村三郎 編著 保育社、1995年、p182．
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ミサキモクズ（Protohyale (Boreohyale) misakiensis）
茨城タイプ3（雌）_5a
採取：茨城県ひたちなか市（2016年3月）
撮影倍率：x40（生物顕微鏡）
体長：8.3mm
特徴：雌の個体と思われる。
