1mm
1b
1mm
1a
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ハマトビムシ科(Talitridae)は世界から33属、日本からは7属が知られています。第1触角が著しく短く、尾節板は肉質で単葉、
雌の第2胸脚(咬脚)の指節は退化しています。砂浜などの海岸だけでなく、内陸の腐植土壌中にも生息します。
危険を感じるとジャンプをして逃げます。海岸からはヒメハマトビムシ属(Platorchestia)、スナハマトビムシ属(Talorchestia)、
ホソハマトビムシ属(Paciforchestia)、内陸からはオカトビムシ(Platorchestia humicola)などが見つかります。
属レベルの分類には第6胸脚の底節板の構造や、第2触角第3節の構造を見る必要があります。さらに種レベルの分類には
雄の第2胸脚(咬脚)の構造、腹肢、第2触角に対する第1触角の長さ、第6胸脚の鰓なども観察する必要があります
(以上、海岸動物図鑑II)。ここでは秋田県の八郎潟河口干潟で採取したハマトビムシ科(Talitridae)の1種を記載します。
ヒメハマトビムシ属(Platorchestia)の可能性が高いと思われますが、成熟個体が見つからなかったので詳細は不明です。
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ハマトビムシ科 sp.B 八郎潟タイプ_5a
採取:秋田県男鹿市 (2018年8月)
体長:7.3mm
特徴:八郎潟の河口干潟で採取した。雌。
ハマトビムシ科 sp.B 八郎潟タイプ_3a
採取:秋田県男鹿市 (2018年8月)
体長:7.3mm
特徴:八郎潟の河口干潟で採取した。雌。
第1触角の柄部は3節、鞭部3節。
第2触角の柄部は3節、鞭部は10節。
第3胸脚の前節が腕節よりも少し長い。
第6胸脚の基節板後葉の前縁と下縁は円形に交わる。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は4本?。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は4本?、中央部の剛毛数は3本?。
尾節板の棘の本数は6~8本?。
200μm
200μm
ハマトビムシ科 sp.B 八郎潟タイプ_4a
採取:秋田県男鹿市 (2018年8月)
体長:7.3mm
特徴:八郎潟の河口干潟で採取した。雌。
第6胸脚 鰓
第6胸脚
底節板
ハマトビムシ科 sp.B 八郎潟タイプ_2a~c
採取:秋田県男鹿市 (2018年8月)
体長:7.3mm
特徴:八郎潟の河口干潟で採取した。雄。
ヒメハマトビムシ種群(Platorchestia sp.)の未成熟個体かもしれない。
第1触角の柄部は3節、鞭部3節。
第2触角の柄部は3節、鞭部は12節。
第3胸脚の前節が腕節よりも少し長い。
第6胸脚の基節板後葉の前縁と下縁は円形に交わる。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は10本。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は10、12本、中央部の剛毛数は6本?。
尾節板の棘の本数は8本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
ハマトビムシ科 sp.B 八郎潟タイプ_1a,b
採取:秋田県男鹿市 (2018年8月)
体長:5.4mm
特徴:八郎潟の河口干潟で採取した。雄。
未成熟個体かもしれない。
第1触角の柄部は3節、鞭部3節。
第2触角の柄部は3節、鞭部は10節。
第3胸脚の前節が腕節よりも少し長い。
第6胸脚の基節板後葉の前縁と下縁は円形に交わる。
第2腹脚柄部縁部の剛毛数は4本。
第3腹脚柄部縁部の剛毛数は8本、中央部の剛毛数は1本?。
尾節板の棘の本数は6本で頭部側に2本の棘が隣接して配置されている。
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参考文献:原色検索 日本海岸動物図鑑[II] 西村三郎 編著 保育社、1995年、p190.
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