アウラコセイラ属02
　　　Aulacoseira sp.

　　コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina)　コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae)　アウラコセイラ目
　(Aulacoseirales)　アウラコセイラ科(Aulacoseiraceae) アウラコセイラ属のうち、以下の特徴を持つものを
　掲載します。
　・殻は短い円柱状で、殻面は円形、殻帯面は四角形である。
　・殻面の胞紋は殻面全体を通して認められる場合と、殻中心付近は欠如する場合があり、いずれの場合も、
　　個々に独立して存在する。
　・殻蓋縁辺の内側には環状で幅広い擬隔壁が認められる。
　・この擬隔壁の幅は殻半径の1/3-2/3程度である。
　・擬隔壁には線状で放散状に並ぶスリット状の凹みが認められることがある。
　・殻帯面には殻側面と平行に直線状の胞紋列が走る。
　・殻帯面の胞紋は大きく円形で個々に独立して存在する。
　この分類群は漸新世から少なくとも鮮新世の海成堆積層から産出します。

　アウラコセイラ属 02-01 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は円形で、平坦である。
　　胞紋は円形で、個々に独立し、殻面全体を通して存在し（715b）、胞紋は
　　列を作り、偏心的な配列をする。
　　殻周縁部には環状に小さな突起が等間隔に配列する（715b）。
　　殻蓋内側には殻周縁から内側に向かって環状に擬隔壁が伸びる。
　　擬隔壁の幅は殻半径の約1/2程度で、無紋である。
　　715aは殻内側の擬隔壁に、715bは殻面外側に焦点があっている。
　殻径；12.5μm
　胞紋密度；14.5-16.5/10μm
　周縁部突起密度；8.5-9.5/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

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　アウラコセイラ属 02-07 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻帯面から観察したもので、殻形は四角形である。
　　胞紋は円形で大きく個々に独立して存在し、殻側面と平行に胞紋列を作り、
　　直線的に走る。
　殻径；10.0μm
　殻高；10.5μm
　胞紋列密度；6.5-7/10μm
　胞紋密度；6-7.5/10μm
　・採取地；北海道東部1-2(中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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コシノディスクス亜門
　(Coscinodiscophytina)
コシノディスクス綱
　(Coscinodiscophyceae)

　アウラコセイラ属 02-02 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は円形で、殻中心がやや凹む。
　　胞紋は歪な円形で、個々に独立して存在し、殻周縁付近では密度が細かく、
　　殻中心付近に行くに従い散在的となる（658a）。
　　殻周縁部には環状に小さな突起が等間隔に配列する（658a）。
　　殻蓋内側には殻周縁から内側に向かって環状に擬隔壁が伸びる。
　　擬隔壁の幅は殻半径の約1/3程度で、無紋である。
　　658aは殻面外側に、658bは殻内側の擬隔壁に焦点があっている。
　殻径；14.4μm
　胞紋密度；10-12/10μm
　周縁部突起密度；6-6.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　アウラコセイラ属 02-03 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は円形で、殻中心はやや凹む。
　　胞紋は円形で、個々に独立して存在し、殻中心に近づくに従い散在的となり、
　　殻中心付近ではでは欠如する（662a）。
　　殻蓋内側には殻周縁から内側に向かって環状に擬隔壁が伸びる。
　　擬隔壁の幅は殻半径の約1/2以上で、5つのスリット状の凹みが放散状に
　　並ぶ（662b）。
　　662aは殻面外側に、662bは殻内側の擬隔壁に焦点があっている。
　殻径；7.5μm
　胞紋密度；12-16/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　アウラコセイラ属 02-04 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻帯面から観察したもので、殻帯面の形は四角形である。
　　殻帯面の胞紋は殻側面に平行な胞紋列を作り、直線状に並ぶ（659b）。
　　上側の殻と下側の殻をつなぐ連結突起は短く等間隔である（659b）。
　　殻蓋内側には殻周縁から内側に向かって環状に擬隔壁が伸びる。
　　隔壁様構造の幅は殻半径の約1/2程度である（659a）。
　　659aは殻帯面断面、662bは殻蓋外側に焦点があっている。
　殻径；9.5μm
　殻高；6.5-6.9μm
　胞紋列密度；8.5-9/10μm
　胞紋密度；8-8.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　アウラコセイラ属 02-05 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は円形である。
　　殻蓋内側には殻周縁から内側に向かって環状に擬隔壁が伸びる。
　　擬隔壁の幅は殻半径の約1/2以上で、6つのスリット状の凹みが放散状に
　　並び、これらは中心側端部で全て同じ方向に緩やかに曲がる。
　殻径；13.8μm
　胞紋密度；9.5-11/10μm
　・採取地；北海道東部1-1(中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

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参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　アウラコセイラ属 02-06 (Aulacoseira sp.)

　特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は円形である。
　　胞紋は円形で個々に独立して存在し、殻中心付近ではほとんど認められ
　　ない。
　　殻蓋内側には殻周縁から内側に向かって環状に擬隔壁が伸びる。
　　擬隔壁の幅は殻半径の約1/2以上で、無紋である。
　　333aは殻蓋内側に、333cは殻面外側に焦点があっている。
　殻径；10.8μm
　胞紋密度；9-10/10μm
　・採取地；北海道東部1-2(中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm