---

---

　キマトシラ属 02-01 (Cymatosira sp.)

　特徴；殻面は幅の広い披針形、両殻端は細長く尖るように突出する。
　　殻面は平坦、殻蓋との境界は明瞭で等間隔に棘状突起が並ぶ(1818c)。
　　胞紋は円形で、殻面では3斜方向に直線状に胞紋列を作り、殻蓋では殻縁
　　辺に沿って1列に並ぶ。
　殻長；24.8μm<
　殻幅；10.6μm
　胞紋密度；6.5-8/10μm
　殻周縁棘密度；約8/10μm
　・採取地；神奈川県三浦半島2(前期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。
　・1818_combは焦点深度合成写真です。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　キマトシラ目(Cymatosirales)
　キマトシラ科(Cymatosiraceae) キマトシラ属(Cymatosira)のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は披針形で、殻端は細長く突出する。
　・殻面と殻蓋の境界には小突起がおおむね等間隔に並ぶ。
　・胞紋は殻面ではでは個々に独立して存在し、その密度はおおむね一定で、殻蓋では殻縁辺に沿って1列に
　　ほぼ等間隔に並ぶ。
　この分類群は神奈川県三浦半島の堆積層から採取した岩石で見られます。

　キマトシラ属 02-02 (Cymatosira sp.)

　特徴；殻面は幅の広い披針形、殻端は細長く尖るように突出する。
　　殻面は平坦、殻蓋との境界は明瞭である。
　　胞紋は円形で、殻面では個々に独立しておおむね等間隔に散らばり、
　　殻蓋では殻縁辺に沿って1列に並ぶ。
　　殻面と殻蓋の境界付近には粒状の小突起がおおむね等間隔に並ぶ。
　殻長；22.2μm<
　殻幅；9.2μm
　胞紋密度；6.5/10μm
　殻周縁棘密度；7-8/10μm
　・採取地；神奈川県三浦半島2(前期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

キマトシラ属02
　　Cymatosira sp.

参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　キマトシラ属 02-03 (Cymatosira sp.)

　特徴；殻面は楕円形、殻端は細長く引っ張り出される。
　　殻縁には細い畝があり、これにより殻面と殻蓋を明瞭に分ける。
　　胞紋は概ね同じくらいの大きさで、殻中央では帯状に欠如する。
　　帯片には殻の胞紋よりも小さい胞紋が殻縁辺に沿って1列に並ぶ。
　殻長；15.3μm<
　殻幅；6.8μm
　殻面の胞紋密度；7.5-8.5/10μm
　・採取地；千葉県房総半島(前期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。
　・1945_combは焦点深度合成写真です。

ページ作成および更新情報
　作成日：2019.10.21
　最終更新：2024.02.24　更新

　キマトシラ属 02-04 (Cymatosira sp.)

　特徴；殻面は披針型形、殻端は引っ張り出される。
　　殻面は平坦である。
　　殻縁は畝状に隆起する。
　　帯面観は殻長方向に長い長方形である。
　　殻蓋は浅く殻面に対して垂直で縁辺に沿って1列に胞紋が並ぶ。
　　帯片には殻の胞紋よりも小さい胞紋が殻縁辺に沿って1列に並ぶ。
　殻長；19.3μm
　殻高；1.5μm
　・採取地；千葉県房総半島(前期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。
　・1948_combは焦点深度合成写真です。