*分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
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バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ラフォネイス目(Rhaphneidales)
ラフォネイス科(Rhaphoneidaceae) デルフィネイス属(Delphineis)のうち、以下の特徴を持つ分類群を
掲載します。
・殻面は線形もしくは細長い楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
・胞紋は円形で2-3個の胞紋からなる胞紋列は平行に、殻端では軸域を取り巻くように放散状に配列する。
・軸域は比較的広く、殻幅の1/3-1/4程度である。
以上の特徴はAkiba(1985)のplate20-4から7のDelphineis cf. angustataと様相が類似しています。
この分類群の標本は茨城県北部・中部と千葉県北部の堆積層露頭の岩石から採取した個体です。
デルフィネイス属02-05 (Delphineis sp.)
特徴;殻面は太い線形で、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形で左右対称にで2-3個の胞紋からなる短い胞紋列を作る。
胞紋列は殻中心付近では平行に、殻端付近では放散状に配列する。
軸域の幅は広く、殻幅の1/3程度で、殻末端には達しない。
殻長;17.1μm
殻幅;5.6μm
胞紋列密度;12-13/10μm
軸域幅;1.9μm
・採取地;茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。
参考文献;
・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in
the Nankai trough and Japan
trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for Middle-to-High latitudes of
the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. 87,
393-481.
・南雲 保,鈴木秀和,佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者:NaCl & Au
デルフィネイス属02-06 (Delphineis sp.)
特徴;殻面は細長い楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形で左右対称にで2-3個の胞紋からなる短い胞紋列を作る。
胞紋列は平行に配列し、殻端付近では放散状に配列する。
軸域の幅は広く、殻幅の1/3程度で、殻末端には達しない。
殻長;34.9μm
殻幅;6.4μm
胞紋列密度;12-13/10μm
軸域幅;2.4μm
・採取地;茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。
デルフィネイス属02-04 (Delphineis sp.)
特徴;殻面は線形で殻中央は若干膨出し、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形もしくは若干縦長の円形で左右対称にで2-3個の胞紋から
なる短い胞紋列を作る。
胞紋列は平行に配列し、殻端では軸域末端を取り囲むように放散状に
配列する。
軸域の幅はやや広く、殻幅の1/4程度で、殻末端には達しず、若干
へこむ。
殻長;55.3μm
殻幅;7.3μm
胞紋列密度;6.5-7.5/10μm
胞紋密度;10.5-12.5/10μm
・採取地;茨城県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。
デルフィネイス属02
Delphineis sp.
ページ作成および更新情報
作成日:2016.06.30
最終更新:2016.06.30
デルフィネイス属02-03 (Delphineis sp.)
特徴;殻面は線形で、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形で左右対称に2-3個の胞紋からなる短い胞紋列を作り、平
行に配列し、殻端では軸域末端を取り囲むように放散状に配列する。
軸域の幅はやや広く、殻幅の1/4程度で、殻末端には達しず、若干
へこむ。
殻端の軸域末端には小孔が2つ認められる(矢印)。
殻末端には殻縁の条線間に小突起が認められる。
殻長;42.2μm
殻幅;6.7μm
胞紋列密度;6-7/10μm
・採取地;茨城県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。
デルフィネイス属02-02 (Delphineis sp.)
特徴;殻面は細長い楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形で2-3個の胞紋からなる短い胞紋列を作り、平行に配列し、
殻端では軸域末端を取り囲むように放散状に配列する。
軸域の幅はやや広く、殻幅の1/4程度で、殻末端には達しず、若干
へこむ。
殻長;32.9μm
殻幅;7.7μm
胞紋列密度;7.5-8.5/10μm
胞紋密度;9-14/10μm
軸域幅;1.2-1.9μm
・採取地;千葉県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。
デルフィネイス属02-01 (Delphineis sp.)
特徴;殻面は細長い楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形で2-3個の胞紋からなる短い胞紋列を作り、平行に配列し、
殻端では軸域末端を取り囲むように放散状に配列する。
軸域の幅はやや広く、殻幅の1/3-1/4程度で、殻末端には達しず、若干
へこむ。
殻長;21.6μm
殻幅;6.2μm
胞紋列密度;10-11/10μm
・採取地;千葉県北部2(鮮新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。