デルフィネイス属04

　デルフィネイス属04-02 （Delphineis sp.)

　特徴；殻は比較的大型で、殻面は楕円形、殻端はくさび状である。
　　胞紋は横長で、長軸方向と短軸方向に胞紋列を作る。
　　短軸方向の胞紋列は放散状に配列し、殻端では軸域末端部を取り囲むよう
　　に配列し、胞紋列密度は殻端付近で徐々に密度が細かくなる。
　　長軸方向の胞紋列は軸域の左右でそれぞれ殻縁にほぼ平行に3-4本認め
　　られる。
　　軸域の幅はやや広く、殻端付近で徐々に幅が狭くなる。
　　殻端の軸域末端には若干の凹みが認められる。
　殻長；40.8μm
　殻幅；15.6μm
　胞紋列密度；8.5-9.5/10μm
　胞紋密度；7.5-9.5/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ラフォネイス目(Rhaphneidales)
　ラフォネイス科(Rhaphoneidaceae) デルフィネイス属(Delphineis)のうち、以下の特徴を持つ分類群を
　掲載します。
　・比較的大型で、殻面は楕円形で殻端は楔形である。
　・胞紋は横に長い楕円形で胞紋列を作り、放散状に配列し、殻端では軸域末端を取り囲むように配列する。
　・軸域はやや幅の広い線状で、殻中央付近で若干幅が狭まる個体もある。
　この分類群は茨城県北部と千葉県北部の堆積層から採取した個体です。

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ラフォネイス目　
　(Rhaphoneidales)　
　ラフォネイス科
　　(Rhaphoneidaceae)　
　　デルフィネイス属
　　　(Delphineis)　
　　　珪藻統合01(D. surirella)　
　　　02　
　　　04　

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　デルフィネイス属04-01 （Delphineis sp.)

　特徴；殻は比較的大型で、殻面は楕円形、殻端はくさび状で、末端は丸まる。
　　胞紋は横に横長で、長軸方向と短軸方向に胞紋列を作る。
　　短軸方向の胞紋列は放散状に配列し、殻端では軸域末端部を取り囲むよう
　　に配列する。
　　長軸方向の胞紋列は殻縁にほぼ平行で軸域の左右でそれぞれ3-4本認め
　　られる（763c）。
　　軸域の幅はやや広く、殻中央付近ではその幅は若干狭まる（763c）。
　　殻端の軸域末端には若干の凹みが認められる（763aの矢印）。
　　両殻端の胞紋の1つは楕円形の孔で、他の胞紋とは焦点深度が異なる
　　（763a-1の矢印ｒと763cの矢印ｒ-1）。これは唇状突起の外側開口部と
　　考えられる。
　殻長；49.0μm
　殻幅；19.4μm
　胞紋列密度；9.5/10μm
　胞紋密度；6-7/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。