エピセミア属 05　(Epithemia sp.)
　特徴；殻面は背腹性を持ち、背側殻縁は強く膨出し、腹側殻縁は直線状、両殻縁は
　　殻中心付近では平行となる。
　　殻端は引っ張り出され、多かれ少なかれ背側に反り返り、末端は丸まる。
　　殻を横断する肋密度・条線密度・胞紋密度共に細かく、肋間には2-5本の条線が
　　存在する。
　　縦溝はほぼ腹側殻縁沿いを走り、殻中心付近で背側に向かうが、腹側殻縁寄りで
　　終わる。
　　湖成層から化石として産出する。
　・スケールバーは10μm

　珪藻統合 エピセミア属 03　(Epithemia turgida　Kutzing)
　特徴；大型で、殻面は背側・腹側両殻縁は同方向に緩やかに弧状
　　に曲がる。
　　殻端は楔形、または嘴形である。
　　肋密度と条線密度は粗い。
　　縦溝は殻中心付近で背側に弧状に曲がり、その端部は殻幅の中間
　　付近、またはやや背側殻縁寄りで終わる。
　　現生では淡水域に、化石では泥炭層と湖成層に見られる。
　・スケールバーは10μm

ページ作成および更新情報
　作成日：2020..05.22
　最終更新：2020.05.22　

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　 このページでは、バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ロパロディア目
　(Rhopalodiales) ロパロディア科(Rhopalodiaceae) エピセミア属(Epithemia) の画像を紹介します。
　 エピセミア属は淡水域に限って生息する珪藻で、植物表面や泥表面に単独で付着します。
　エピセミア属の殻面は強い背腹性を持ち、殻端は嘴形、広円形、頭状形です。殻面は平坦です。
　肋の幅が広く、肋間には数列の胞紋列を伴う条線が存在します。縦溝は腹側殻縁を走り、殻中心付近で
　背側に大きく曲がって終わります。

　珪藻統合 エピセミア属 01　(Epithemia adnata　(Kutzing) Brebisson)
　特徴；殻面は背側殻縁は弧状に曲がり、腹側殻縁はほぼ直線状か、
　　わずかに弧状または「く」の字に曲がる。
　　条線密度と胞紋密度は比較的細かい。
　　縦溝の殻中心側端部は殻幅の中間より腹側殻縁側で終わる。
　　現生では淡水域で、化石では泥炭層で見られる。
　・スケールバーは10μm

　珪藻統合 エピセミア属 02　(Epithemia sorex　Kutzing)
　特徴；殻面は背側・腹側両殻縁は同方向に弧状に曲がる。
　　殻端は引っ張りだされ、末端は多かれ少なかれ背側に反り返る。
　　条線密度と胞紋密度は比較的細かい。
　　縦溝は殻中心付近で背側に弧状に曲がり、その端部は背側殻縁近くで
　　終わる。
　　現生では淡水域に、化石では湖成層に見られる。
　・スケールバーは10μm

参考文献；
　・Krammer, K. and Lange-Bertalot, H., 1997. Susswasserflora von Mitteleuropa, Bacillariophyceae2.
　　Spektrum AKADEMISCHER VERLAG.
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・田中正明, 2002. 日本淡水産動植物プランクトン図鑑, 名古屋大学出版会.
　・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

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