ページ作成および更新情報
　作成日：2023.11.09
　最終更新：2024.02.24 New　

　ユーカンピア属 03-03 (Eucampia sp.)

　特徴；殻帯面はほぼ正方形で、両殻端殻棒状の隆起部が伸び、その末端は
　　平坦である(2188-comb)。
　　胞紋は帯面観では高さ方向に直線状に胞紋列を作る様に見える。
　　殻端隆起部の胞紋密度は細かい(2188a)。
　　殻縁辺は無紋である。
　殻長；17.9μm
　殻高；15.8μm（両殻端の連結突起の除く）
　胞紋密度；5-5.5/10μm(隆起部7.5-9/10μm)
　・採取地；北海道中央部(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ユーカンピア属 03-02 (Eucampia sp.)

　特徴；殻帯面はほぼ正方形で両殻端は短い棒状に隆起する。
　　胞紋は帯面観では高さ方向に直線状に胞紋列を作る様に見える。
　　殻縁辺は無紋である。
　殻長；16.7μm
　殻高；16.3μm（両殻端の連結突起の除く）
　胞紋密度；6-6.5/10μm
　・採取地；北海道中央部(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ユーカンピア属 03-01 (Eucampia sp.)

　特徴；殻帯面はほぼ正方形で両殻端には隆起部が存在し棒状である。
　　胞紋は殻中心付近から放散状に伸びる胞紋列を作り、両殻端の隆起部では
　　高さ方向に直線状の胞紋列を作る。
　　胞紋の大きさは殻全体で概ね同じくらいの大きさであるが、殻端の隆起部では
　　その大きさはやや小さくなる。
　殻長；15.2μm
　殻高；14.5μm（両殻端の連結突起の除く）
　胞紋密度；4-7.5/10μm
　・採取地；千葉県房総半島(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　ヘミアウルス目(Hemiaulales)
　ヘミアウルス科(Hemiaulaceae) ユーカンピア属(Eucampia)のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載して
　います。
　・殻帯面はほぼ正方形で、両殻端は概ね一定の幅で棒状に隆起する。
　・胞紋は円形または丸味を帯びた多角形で、両殻端の隆起部ではその密度はやや細かくなる。
　このページに掲載されている標本は北海道中央部、千葉県房総半島の堆積層から採取した個体です。

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参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

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　ユーカンピア属03
　　　　　Eucampia sp.