フラジラリア目不明・未同定分類群01-01

　特徴；殻形は太い線形で少なくとも片方の殻端は頭状である。
　　殻を横切る肋はおおよそ等間隔で配列する（1033b）。
　　条線は平行に配列し、殻端付近では湾曲する。
　　軸域は不明瞭で非常に狭い。
　　殻端の軸域に隣接する位置に不明瞭な楕円形の孔が認められる（1033c・
　　1033d-1矢印）。これは唇状突起であると考えられる。
　　以上の特徴からこの標本はフラジラリア目フラジラリア科のディアトマ属
　　（Diatoma）もしくはメリディオン属(Meridion)と考えられる。
　殻長；20.9μm<
　殻幅；6.5μm
　条線密度；14.5-18/10μm
　肋密度；3.5μm
　・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

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参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) フラジラリア目(Fragilariales) のうち、
　以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は太い線形で少なくとも片側殻端は頭状である。
　・殻面を横切る肋はおおよそ等間隔に平行に配列する。
　・条線は平行に配列し、殻端付近では若干湾曲する。
　・軸域は不明瞭で非常に狭い。
　これらの特徴はディアトマ属、またはメリディオン属と一致しますが、この標本は片側の殻端が欠如して
　いるため、同定は困難です。このため、属レベルの同定は行いませんでした。
　このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層から採取した個体です。

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

　フラジラリア目不明・
　 未同定分類群01
　Fragilariales familia incertae sedis

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