珪藻植物門不明・未同定分類群30
Bacillariophyta classis incertae sedis
珪藻植物門不明・未同定分類群 30-01
特徴；殻面はひし形で、各頂点は強く引っ張り出され、それらの突出部の幅は
狭く、末端は丸みを帯びる。
殻中心付近は広く楕円形に隆起する。
胞紋は殻中心隆起部と四隅の突出部ではその配列に規則性は無く、隆起部
縁から殻周縁では放散状に配列する。
殻面の4つの突出部の胞紋は殻中心よりも明らかに細かい(1783b・d)。
これらの突出部は擬眼点(pseudocelli)と考えられる。
この標本では光学顕微鏡下で唇状突起を確認できなかった。
殻長；1辺の長さ：15.4-17.1μm
胞紋密度；8-9/10μm
・採取地；神奈川県三浦半島2(前期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
珪藻植物門(Bacillariophyta) のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載しています。
・殻面は四角形で、各頂点が引っ張り出され、末端は丸まる。
・殻中心には大きな楕円形でレンズ状の隆起部が存在する。
・胞紋密度は殻面四隅の突出部は殻中央よりも明らかに細かい。
このページに掲載されている標本は千葉県房総半島と神奈川県三浦半島の堆積層から採取した個体です。
Since 2005/9 Copyright 2024 ねこのしっぽラボ
珪藻植物門不明・未同定分類群 30-02
特徴；殻面は四角形で各頂点は細く強く引張れ出され、末端は丸まる
(1958-comb・b・c)。
殻中心付近は広範囲にドーム状に隆起する(1958-comb・c)。
胞紋は殻中心から放散状に配列し、殻頂点に近づくにつれ細かくなる。
これらの殻頂点はおそらく擬眼点である。
殻長(一辺)；19.1-21.1μm
胞紋密度；6.5-8.5/10μm
・採取地；千葉県房総半島(中新世海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
・1958-combは焦点深度合成写真です。
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
ページ作成および更新情報
作成日：2024.02.11
最終更新：2024.02.26 New
