グランマトフォラ属05-04 (Grammatophora sp.)
特徴；殻面は線形で弧状に曲がり、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は小さく殻を横断する方向に胞紋列を作り、殻を通して平行に配列する。
殻内部には隔壁が存在し、両殻端から殻中心付近まで複数回波打ちながら
伸びる。
殻長；49.9μm
殻幅；4.6μm
胞紋列密度；17.5-19/10μm
・採取地；千葉県房総半島(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
グランマトフォラ属05
Grammatophora sp.(arculata?)
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ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2024.02.25 更新
グランマトフォラ属05-03 (Grammatophora sp.)
特徴；殻面の片側殻縁は直線状、他方は弧状に曲がる線状で、殻
端は丸みを帯びる。
胞紋列は殻を横切る方向に伸び、平行に配列する。
殻端には胞紋は認められず、光学顕微鏡下では無紋域に見える。
殻内側似は端部から中心に向って数回波打つ隔壁が伸び、殻中
心には達しないで終わる。
殻長；39μm
殻幅；7.4μm
胞紋列密度；12-13.5/10μm
胞紋密度；14-15/10μm
・採取地；新潟県中部1(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
グランマトフォラ属05-02 (Grammatophora sp.)
特徴；殻面は細長い線形で弧状に曲がり、殻端は丸みを
帯びる。
胞紋は胞紋列を作り、殻を通して平行に配列する。
隔壁は殻端から殻中心に向って1-2回波打ちながら伸
び、殻中心側端部で肥厚化する。
殻長；48.9μm
殻幅；4.3μm
胞紋列密度；19.5-21/10μm
胞紋密度；13-15/10μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) スツリアテラ目(Striatellales)
スツリアテラ科 (Striatellaceae) グランマトフォラ属(Grammatophora)のうち、以下の特徴を持つ
ものを掲載しています。
・殻面は線形で左右非対称で弧状に曲がり、殻端は丸みを帯びる
・殻面の胞紋は四角形で長軸方向と短軸方向に胞紋列を作り、殻蓋まで伸びる。
・殻端は光学顕微鏡下では無紋域として観察される。
・殻内側の殻端には短い隔壁様構造が認められる。
この分類群の特徴はAkiba(1985)のplate29-11のGrammatophora arculataと様相が類似します。
このページに掲載されている標本は千葉県北部の堆積層露頭の岩石から採取した個体です。
グランマトフォラ属05-01 (Grammatophora sp.)
特徴；殻面は線形で左右非対称で弧状に曲がり、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は四角形で長軸方向と短軸方向に胞紋列を作る。
殻端には胞紋は認められず、光学顕微鏡下では無紋域に見える。
殻内側の殻端には短い隔壁様構造が認められる。
殻長；46.0μm
殻幅；6.0μm
胞紋列密度；11.5-12.5/10μm
胞紋密度；13-15/10μm
・採取地；千葉県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in
the Nankai trough and Japan
trench, and modifiedtrench, and modified lower Miocene through Quaternary
diatom zones for Middle-
to-High latitudes of the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. 87, 393-481.
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
