ヘミアウルス属03

　ヘミアウルス属 03-02 (Hemiaulus sp.)

　特徴；殻面は幅の広い楕円形で殻端は鈍く尖る(1971-comb・b)。
　　両殻端には比較的短い隆起部が存在し、基部は裾広がりで先端は先細る
　　(1971-comb・b)。
　　殻面と殻蓋の境界付近には畝が存在し、殻面両端の隆起部末端にまで伸
　　びる(1971-comb・b)。
　　隆起部の基部付近には殻を横断する様な構造が認められる(1971-comb・b)。
　　これは擬隔壁と考えられる。
　殻長；23.5μm
　殻幅；14.8μm
　胞紋密度；7-8.5/10μm
　・採取地；千葉県房総半島(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ヘミアウルス属 03-01 (Hemiaulus sp.)

　特徴；殻帯面は四角形で両殻端には先細る隆起部があり、隆起部端部には
　　棘状突起が存在する(1797a・b)。
　　殻面と殻蓋の境界付近には線状の畝が存在し、隆起部端部にまで伸びる
　　(1797a)。
　　胞紋は殻中心から放散状に配列する(1797a)。
　殻長；13.1μm
　殻高：10.0μm
　胞紋密度；10.5-12.5/10μm
　・採取地；神奈川県三浦半島(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　ヘミアウルス属 03-03 (Hemiaulus sp.)

　特徴；殻帯面は四角形で両殻端が隆起し、隆起部末端には棘状突起が存在
　　する(1969a・b)。
　　殻縁辺には幅の狭い飫肥城に存在する(1969a)。
　　殻面と殻蓋の境界付近には畝が存在する(1969a)。
　　殻蓋で胞紋は高さ方向に胞紋列を作る(1969a・b)。
　・採取地；千葉県房総半島(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　ヘミアウルス目(Hemiaulales)
　ヘミアウルス科(Hemiaulaceae) ヘミアウルス属(Hemiaulus)のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は楕円形で殻端は鈍く尖り、両殻端の基部は裾広がり、端部は先細り棘状突起を有する。
　・殻帯面の高さは低い。
　・胞紋密度は比較的細かく、殻中心から放散状に胞紋列を作り、殻蓋では高さ方向の胞紋列を作る。
　・殻面と殻蓋の境界付近には線状の畝が存在し、隆起部端部まで続く。
　このページに掲載されている標本は神奈川県三浦半島、千葉県房総半島の堆積層から採取した個体です。

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ヘミアウルス目(Hemiaulales)
　ヘミアウルス科
　　(Hemiaulaceae)　
　　ヘミアウルス属
　　　　(Hemiaulus)　
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