キセレビエラ属03

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キマトシラ目(Cymatosirales)　
　キマトシラ科
　　(Cymatosirareae)　
　　キセレビエラ属　
　　　(Kisseleviella)　
　　　01(K. carina)
　　　02(K. ezoensis)　
　　　03　
　　　04　

　キセレビエラ属 03-04 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近と両殻端近くにはそれぞれ環状もしくは半環状の
　　小突起がいくつか認められる。殻面中央の小突起は両殻縁より
　　やや中心寄りに認められ、両殻端付近の小突起はいびつな
　　環状に重なるように並ぶ。
　　胞紋は円形で、殻面にまばらに点在する。
　殻長；16.1μm
　殻幅；6.4μm
　殻幅/殻長；0.34
　・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-07 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近には4つの環状の小突起が中心を囲むように存在し、殻
　　端近くには円形で環状の畝楕が存在し、畝上には棘状の小突起が存
　　在する。
　　胞紋は円形で、殻面に散在する。
　殻長；28.6μm<（推定：39.1μm）
　殻幅；6.8μm
　殻幅/殻長；0.17
　・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-02 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は楕円形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近には楕円形で環状の畝が存在する。
　　両殻端近くにはそれぞれ小さな環状の畝が認められる。
　　これらの畝には小突起は認められない。
　　胞紋は円形で、数個点在する。
　殻長；17.0μm
　殻幅；8.0μm
　殻幅/殻長；0.45
　・採取地；北海道東部1-4(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　キマトシラ目(Cymatosirales)
　キマトシラ科(Cymatosiraceae) キセレビエラ属（Kisseleviellaのうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載します。
　・殻面は披針形もしくは細長い披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　・殻面中央付近と両殻端近くにそれぞれ突出した環状の畝が認められ、畝上には棘状もしくは環状、または
　　半環状の小突起が存在する。
　・殻面には円形の胞紋が散在する。
　以上の特徴は下記の参考文献のMorita et al.(1996)のKisseleviella sp.Aの記載およびplate4-9・10の個体と
　特徴が一致し、さらに柳沢(2010)のplate1の16-19Kisseleviella tricoronataとよく似ています。
　このページに掲載されている標本は北海道東部の堆積層から採取した個体です。

参考文献；
　　・Morita,R., Titova,L., and Akiba F.,1996. Oligocene-Early Miocene Molluscs and Diatoms from
　　　the Kitami-Tsubetsu area, Eastern Hokkaidou, Japan.Sci. Rep.,Tohoku Univ., 2nd ser. (Geol.),
　　　vol. 63, no.2, 53-213
　　・柳沢幸夫, 2010. 釧路海底谷側壁から採取された泥岩試料の珪藻化石.地質調査研究報告，
　　　vol. 61, no.3/4, 105-123.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　キセレビエラ属 03-05 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は細長い披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近と両殻端近くには楕円形もしくは円
　　形の畝が存在し、畝上
　　には棘状の小突起が複数存在する。
　　胞紋は円形で、殻面にまばらに点在する。
　殻長；34.9μm
　殻幅；8.0μm
　殻幅/殻長；0.23
　・採取地；北海道東部1-3(後期漸新世-前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-01 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近には環状の小突起が環状に配列する。
　　両殻端近くにはそれぞれ不完全な楕円形の環状の畝と畝上に半環状
　　もしくは環状の小突起が存在する。
　　胞紋は円形で、まばらに点在する。
　殻長；22.2μm
　殻幅；7.5μm
　殻幅/殻長；0.34
　・採取地；北海道東部1-3(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-08 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近と殻端には環状の畝が存在し、畝上には棘状の小突起
　　が存在する。
　　胞紋は円形で、殻面に散在する。
　殻長；21.2μm
　殻幅；5.8μm
　殻幅/殻長；0.27
　・採取地；北海道東部1-5(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-10 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は楕円形で、両殻端は楔形に引っ張り出される。
　　殻面中心付近には環状の畝が認められる。
　殻長；17.1μm
　殻幅；8.6μm
　殻幅/殻長；0.5
　・採取地；神奈川県三浦半島2(前期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-09 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は幅の広い楕円形で、両殻端は鈍い楔形に尖る。
　　殻面中央付近と殻端付近に粒状や環状の小突起が存在する。
　殻長；12μm
　殻幅；7.2μm
　殻幅/殻長；0.6
　・採取地；北海道東部1-7(前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-03 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は楕円形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近と両殻端近くにはそれぞれ環状もしくは半環状の小突起
　　がいくつか認められる。殻面中央の小突起は両殻縁よりやや中心寄りに
　　認められ、両殻端付近の小突起はいびつな環状に重なるように並ぶ。
　　胞紋は円形で、殻面にまばらに点在する。
　殻長；11.6μm
　殻幅；5.5μm
　殻幅/殻長；0.47
　・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-06 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は披針形で、両殻端は鋭くとがる。
　　殻面中央付近と両殻端近くには楕円形もしくは円形の畝が存在し、畝上には
　　棘状の小突起が複数存在する
　　胞紋は円形で、殻面に散在する。
　殻長；25.7μm
　殻幅；6.6μm
　殻幅/殻長；0.26
　・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　キセレビエラ属 03-11 (Kisseleviella sp.)

　特徴；殻面は細長い楕円形で、両殻端は楔形に引っ張り出される。
　　殻面中心付近には粒状の小突起が環状に配列する。
　殻長；24.6μm
　殻幅；7.1μm
　殻幅/殻長；0.29
　・採取地；神奈川県三浦半島2(前期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。