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 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) ビドゥルフィア目(Biddulphiales) 
 ビドゥルフィア科(Biddulphiaceae) シュードトリケラチウム属(Pseudotriceratium)のうち、以下の特徴を
 持つものを掲載しています。
 ・殻面は三角形で、各辺は弧状に内側に凹入する。
 ・殻面は緩やかなレンズ状に隆起し、殻蓋との境界ははっきりしない。
 ・胞紋は大部分は六角形の多角形で、隣り合う胞紋同士は密着し、不明瞭ではあるが偏心的に配列する。
 ・胞紋密度は殻中心から殻端に行くに従い徐々に細かくなる。
 ・胞紋間の骨格にはまれに小孔が認められる。
 ・殻面各頂点にはスリット状の孔が1つずつ認められる。
 このページのこの分類群は下記の参考文Morita et al.(1996)のplate3-8・9、Gladencov and Barron(1995)の
 plate4-11・12のPseudotriceratium radiosoreticulatumと様相が類似しています。
 一方で、Mahood et al.(1993)のPseudotriceratium radiosoreticulatumの記載とは殻形や胞紋の配列が一致
 しません。
 このページに掲載されている標本は北海道東部の堆積層から採取した個体です。
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ビドゥルフィア目
 (Biddulphiales)
 ビドゥルフィア科 
  (Biddulphiaceae)
  シュードトリケラチウム属
   (Pseudotriceratium)
   01
   02
   03
 シュードトリケラチウム属 01-01 (Pseudotriceratium sp.)

 特徴;殻面は三角形で、各辺は若干弧状に凹入する。
  殻面はゆるやなレンズ状に隆起し、殻周縁部は丸みを帯びる。
  殻面と殻蓋の境界ははっきりせず、殻蓋は無いように見える。
  胞紋は多角形で胞紋同士密着し、殻中心から殻端に行くに従い徐々に
  その密度は細かくなる。
  胞紋間の骨格にはまれに小孔が認められる。
 一辺の長さ;56.7μm
 胞紋密度;中心付近:3.5-4.5/10μm 殻頂点付近:8.0-9.5/10μm
 ・採取地;北海道東部1-2(漸新世から中新世の海成層)
 ・封入剤;マウントメディア
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μm
シュードトリセラティウム属(Pseudotriceratium sp.)
シュードトリセラティウム属(Pseudotriceratium sp.)

シュードトリセラティウム属(Pseudotriceratium sp.)
 シュードトリケラチウム属 01-02 (Pseudotriceratium sp.)

 特徴;殻面は三角形で、各辺は弧状に凹入する。
  殻面はゆるやなレンズ状に隆起し、殻周縁部は丸みを帯びる。
  殻面と殻蓋の境界ははっきりせず、殻蓋が無いように見える。
  胞紋は多角形で胞紋同士密着し、殻中心から殻端に行くに従い徐々に
  密度は細かくなる。
  胞紋は偏心的な配列をするが、殻端付近では配列は不明瞭となる。
  胞紋間の骨格にはしばしば小孔が認められる。
  殻面の各頂点にはスリット状の孔が1つ存在する(433a)。
  これは唇状突起の外側開口部と考えられる。
 殻長;1辺:63.7μm
 胞紋密度;中心付近:4.5-5/10μm 殻頂点付近:9-11.5/10μm
 ・採取地;北海道東部1-4(漸新世または前期中新世の海成層)
 ・封入剤;マウントメディア
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μm
シュードトリセラティウム属(Pseudotriceratium sp.)

 *分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
  ご了承ください。
参考文献;
  ・Gladenkov, A. Y., and Barron J., A., 1995. Oligocene and early middle Miocene diatom biostratigraphy of
 
  Hole 884B., Proceeding of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, 145, 21-41

  ・南雲 保,鈴木秀和,佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
  ・Morita,R., Titova,L., and Akiba F.,1996. Oligocene-Early Miocene Molluscs and Diatoms from
   the Kitami-Tsubetsu area, Eastern Hokkaidou, Japan.Sci. Rep.,Tohoku Univ., 2nd ser. (Geol.),
   63, 53-213
  ・Mahood A. D., Barron J. A., and Sims P, A.(1993) A study of some usuall, well preserved Oligocene
   diatoms from Antarctica. Nova Hedwigia, Beiheft. 106, 243-267.

 
 ・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.



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シュードトリケラチウム属01
    Pseudotriceratium sp.
ページ作成および更新情報
 作成日:2016.06.30
 
最終更新:2016.06.30 
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