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ラブドネマ属01-01 (Rhabdonema sp.)
特徴；殻形は太い線形で殻端は丸みを帯び、両殻縁は平行で丸みを帯びる。
肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻蓋に達する。
肋の配列は軸域を挟んで非対称である（687d）。
2本の隣り合う肋間には縦長の楕円形の胞紋が1列に並ぶ（687d）。
軸域は非常に狭く、やや直線状に伸びる（687d）。
この標本の殻端部分は破損している。
帯片(copula)の両殻端からは板状の隔壁が伸びる（687a）。
殻長；50.8μm
殻幅；15.0μm
肋密度；4-6/10μm
胞紋密度；12-14/10μm
・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2019.11.23
ラブドネマ属01-03 (Rhabdonema sp.)
特徴；殻形は太い線形で殻端は丸みを帯び、殻中央は若干膨出する。
肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻蓋に達する。
肋の配列は軸域を挟んで非対称である。
2本の隣り合う肋間には縦長の楕円形の胞紋が1列に並ぶ。
軸域は狭く、ほぼ直線状に走る。
光学顕微鏡下では殻端は無紋域として観察されるが、この殻端域は小孔
域と考えられる。
この標本の殻端の一部は破損している。
殻長；22.2μm<
殻幅；8.7μm
肋密度；6.5-7.5/10μm
胞紋密度；13.5-15.5/10μm
・採取地；北海道東部1-2(中新世の海成層)
・封入剤；マウントメディア
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
ラブドネマ属01-04 (Rhabdonema sp.)
特徴；殻形は太い線形、殻帯面は過度の丸い四角形である。
殻面には殻を横断する方向に伸びる肋が存在し、平行に配列、殻蓋に
まで伸びる。
肋間には1列の胞紋列が存在する。
殻端には小孔域が存在する。
帯には短い条線が存在する。
殻長；81.8μm
殻面の肋密度；4.5-5..5/10μm
帯面の条線密度；14.5-16/10μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
ラブドネマ属01-02 (Rhabdonema sp.)
特徴；殻形は太い線形で殻端は丸みを帯び、殻中央は若干膨出する。
肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻蓋に達する。
肋の配列は軸域を挟んで非対称である。
2本の隣り合う肋間には円形の胞紋が1列に並ぶ。
軸域は非常に狭く、小さくジグザグに長軸方向に走る。
光学顕微鏡下では殻端は無紋域として観察されるが、この殻端域は小
孔域と考えられる。
両殻端に近い肋間の軸域に隣接する位置には楕円形の孔が認められる
（黒矢印）。これは唇状突起の外側開口部と考えられる。
殻長；46.6μm
殻幅；14.5μm
肋密度；4-5/10μm
胞紋密度；11-13.5/10μm
・採取地；茨城県北部2(後期中新世？の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
ラブドネマ属01
Rhabdonema sp.
バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ラブドネマ目(Rhabdonematales)
ラブドネマ科
(Rhabdonemataceae) ラブドネマ属(Rhabdonema)のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載しています。
・殻面は線形で殻端は広円形、両殻縁は平行である。
・肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻端には存在しない。
・2本の隣り合う肋間には縦長の楕円形もしくは円形の胞紋が1列に並ぶ。
・軸域は狭く線形で、殻端には達しない。
・両殻端に近い肋間には楕円形の孔が認められ、これは軸域に接する位置にある。
・帯片(copula)の両殻端から板状の隔壁が伸びる。
このページに掲載されている標本は北海道東部と茨城県中部・北部の堆積層から採取した個体です。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
