珪藻統合 セラフォラ属 05　(Sellaphora sp.)
　特徴；殻面は線形で、両殻縁は平行、殻端は尖らずに丸まる。
　　縦溝は弱く蛇行し、縦溝の両脇には長軸方向に伸びる細い畝状の隆起部が
　　存在し、この畝状の隆起部は殻末端で明瞭に広がる。
　　軸域は狭く、軸域両脇には長軸方向に伸びるわだちが存在する。
　　中心域は複数の比較的短い条線に囲まれ、これらの条線は規則的に短くなる。
　　条線は放散状、殻端で平行で、軸域両脇のわだちとは交差しない。
　　化石標本は泥炭層で見られた。
　・スケールバーは10μm

ページ作成および更新情報
　作成日：2020.04.08
　最終更新：2020.04.08　

　珪藻統合 セラフォラ属 02
　(Sellaphora pupula (Kutzing) Mereschkovsky)
　特徴；殻面は細長い楕円形、殻端付近に括れが存在し、殻末端は
　　丸みを帯びる。
　　中心域は横長で殻縁側は短い条線に囲まれる。
　　現生では淡水域の河川、化石では湖成層で見られた。
　・スケールバーは10μm

---

　 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ナビクラ目(Naviculales) セラフォラ科
　(Sellaphoraceae) セラフォラ属(Sellaphora) の画像を紹介します。
　 セラフォラ属は淡水域の主要な珪藻で、汽水域にも生息範囲が広がっています。
　泥表面に単体で付着します。
　セラフォラ属の殻面は線形から披針形または楕円形で、殻端は広円形または頭状形です。
　殻面は平坦で、殻蓋は浅いことが多いです。縦溝両脇には溝がある場合があります。

---

参考文献；
　・Krammer, K. and Lange-Bertalot, H., 1999. Susswasserflora von Mitteleuropa, Bacillariophyceae1.
　　Spektrum AKADEMISCHER VERLAG.
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au