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ステラリマ属
Stellarima
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コシノディスクス目
(Coscinodiscales)
コシノディスクス科
(Coscinodiscaceae)
ステラリマ属(Stellarima)
01
ページ作成および更新情報
作成日：2019.08.30
最終更新：2019.08.30
このページではコシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae)
コシノディスクス目(Coscinodiscales) コシノディスクス科(Coscinodiscaceae) ステラリマ属(Stellarima)を
紹介しています。
ステラリマ属は海生の浮遊性の属で、殻形は円形で膨出し、殻蓋は明瞭ではありません。条線は胞紋列から
なり、単独の放散状であることが多く、殻中心まで届く長い条線とその他の短い条線があります。
唇状突起は殻中心付近で環状に並び、比較的大きく、光学顕微鏡下でも縦長の構造物または縦長の溝として
観察できます。唇状突起以外の突起は欠如します。
このサイトの標本は漸新世と中期中新世の海成層から産出した個体です。
ステラリマ属 01-01 (Stellarima sp.)
特徴；殻面は円形、レンズ状に隆起し、中心はわずかに沈降する。
胞紋は胞紋列を作り、束状かつ放散状に配列し、殻周縁部では偏心的に
配列する。
殻中心付近にはほかの胞紋と焦点深度の異なる胞紋が複数存在する。
これらは唇状突起と考えられる。
Round et al.(1990)のStellarima属と特徴がおおむね一致し、さらに胞紋
列が束状であることから、休眠胞子である可能性がある。
殻径；46.7μm
胞紋密度；8-10(殻周縁部14-16.5)/10μm
・採取地；北海道東部1-1(中新世の海成層)
・封入剤；マウントメディア
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ステラリマ属 01-02 (Stellarima sp.)
特徴；殻面は円形、レンズ状に隆起し、中心はわずかに沈降する。
胞紋は胞紋列を作り、広い範囲で偏心的に配列するが、殻中心付近では
放散状に配列する。
胞紋は殻周縁に行くに従いその密度が細かくなる。
殻中心付近には縦長の突起上の構造物が4個認められる(1527b)。
これらは唇状突起である。
Round et al.(1990)のStellarima属と特徴が一致する。
殻径；56.8μm
胞紋密度；8.5-10(殻周縁部14-15.5)/10μm
・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
