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ページ作成および更新情報
 作成日:2019.11.03
 
最終更新:2019.11.03 
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 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) タベラリア目(Tabellariales)
 タベラリア科(Tabellariaceae) テトラキクルス属(Tetracyclus)のうち、以下の特徴を持つ分類群を
 掲載します。
 ・殻面は殻中心が側方に強く膨出し、殻端は基部は弱く括れ末端は丸みを帯びるか鈍楔形に尖る。
 ・複数本の幅広い肋が殻面を横断する。
 ・殻面中央の膨出部には横長の孔を持つ突起が1個存在する。
 ・帯片(copula)は一方の端部に板状の隔壁が存在する。
 この分類群はKrammer&Lange-Bertalot(2004)のTetracyclus glansと特徴がおおむね一致します。
 このページに掲載されている標本は茨城県北部・千葉県北部・新潟県中部の堆積層から採取した
 個体です。
 テトラキクルス属01-01 (Tetracyclus glans (Ehrenberg) Mills)

 特徴;殻面は殻中央で側方に四角く膨出し、殻端は基部で弱く括れたのちに
  鈍い角を作って終わる。
  明瞭な肋が複数本殻面を横切る。
 殻長;20.2μm<(推定:22.5μm)
 殻幅;12.0μm
 肋密度;4.5/10μm
 ・採取地;千葉県北部2(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μmです。

テトラキクルス属(Tetracyclus sp.)
 テトラキクルス属01-04 (Tetracyclus glans (Ehrenberg) Mills)

 特徴;殻面は中心で側方に強く膨出し、殻端基部は弱く括れ、端部は幅広く
  丸まる。
  殻面には殻を横断する幅広い肋が認められ、殻を横断せずに途中で消滅
  する場合もある。
  肋間には光学顕微鏡下でかろうじて見える条線列が存在する。
 殻長;19.5μm<(推定:28.3μm)
 殻幅;18.9μm
 肋密度;約3/10μm
 条線密度;20.5-23.5/10μm
 ・採取地;新潟県中部1(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μmです。
テトラキクルス属01
   Tetracyclus glans
テトラキクルス属(Tetracyclus sp.)
 テトラキクルス属01-02 (Tetracyclus glans (Ehrenberg) Mills)

 特徴;殻面は中心で側方に膨出し、殻端基部は弱く括れ、端部は弱く尖る。
  明瞭な肋が複数本殻面を横切る(651d)。
  肋間には光学顕微鏡下でかろうじて見えるほど不明瞭な胞紋列が複数本
  認められる(651b)。
  殻面の中央付近殻縁近くの1本の肋に隣接する位置に周囲を環状の畝に
  囲まれた孔が1つ認められる(651a矢印)。
  これは唇状突起と考えられる。
  651aは殻面内側の唇状突起に焦点を合わせた画像である。
  651bは651aと同じ位置で焦点を殻面外側に合わせた画像である。
  651a・651bともに651dの殻中央右殻縁付近の拡大写真である。
 殻長;18.3μm<(推定:28.0μm)
 殻幅;14.3μm
 肋密度;3.5/10μm
 ・採取地;茨城県北部1(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μmです。
テトラキクルス属(Tetracyclus sp.)
テトラキクルス属(Tetracyclus sp.)
 テトラキクルス属01-03 (Tetracyclus glans (Ehrenberg) Mills)

 特徴;この標本は帯片(copula)の画像である。
  上下非対称で中心付近が側方に四角形に膨出する。
  帯片の片側端部の基部は弱く括れたのちに弱い頭状形となり、他方の端
  部は舌状に突出する。
  頭状形の殻端には頭状部の付け根付近に隔壁が認められる。
 殻長;26.0μm
 殻幅13.1μm
 ・採取地;茨城県北部1(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μmです。
テトラキクルス属(Tetracyclus sp.)
 テトラキクルス属01-05 (Tetracyclus glans (Ehrenberg) Mills)

 特徴;殻面は中心で側方に強く四角形に膨出し、殻端は基部で括れ、引っ張り
  出された頭状形となる。
  殻面には殻を横断する肋が認められ、殻中心付近でっほぼ均質で、殻端付
  近では斜めに走ったり、殻を横断せずに終わる肋もある。
  条線は放散状に配列し、特に殻端では殻縁から垂直方向に伸びる強い放散
  状となる。
 殻長;30.8μm
 殻幅;16.8μm
 肋密度;3-4/10μm
 条線密度;24-24.5/10μm
 ・採取地;新潟県中部1(鮮新世の海成層)
 ・封入剤;カナダバルサム
 ・撮影倍率;×1000
 ・スケールバーは10μmです。
参考文献;
 ・Krammer, K. and Lange-Bertalot, H., 2004. Susswasserflora von Mitteleuropa, Bacillariophyceae3.
  Spektrum AKADEMISCHER VERLAG.
 ・南雲 保,鈴木秀和,佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
 ・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


                                          製作者:NaCl & Au

 *分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
  ご了承ください。
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タベラリア目
 (Tabellariales)
 タベラリア科
  (Tabellariaceae)
  テトラキクルス属 
   (Tetracyclus) 
   01 
   02 
   03 
   04 
珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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バシラリア亜門
 (Bacillariophytina)
バシラリア綱
 (Bacillariophyceae)