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タラシオシラ属13
Thalassiosira sp.
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2016.06.30
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Akiba, F. and Yanagisawa, Y., 1986. Taxonomy, morphorogy and phylogeny of the Neogene diatom
zonal marker species in the middle-to-high latitudes of the North Pacific. Inicial
Reported of
the Deep Sea Drilling Project, 87: 438-554.
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
(Thalassiosirales) タラシオシラ科(Thalassiosiraceae) タラシオシラ属(Thalassiosira)のうち、
以下の特徴を持つものを紹介します。
・殻形は円形またはやや円形で、表面が大きく波打ち、隆起部と沈降部が存在する。
・胞紋は多角形で、胞紋列を作り、放散状に配列する。
・殻面隆起部の胞紋間には小孔が認められる。
・殻周縁にはチューブ状の突起が認められ、これらはおおよそ等間隔で配列する。
この分類群は、下記の参考文献のAkiba and Yanagisawa(1986）のThlassioisra yabei やT. grunowii
と様相が類似していますが、胞紋密度がT. yabei よりも細かく、T. grunowii よりも粗い点、周縁部に
おおよそ等間隔にチューブ状の突起が認められる点が異なります。
このページに掲載されている標本は茨城県中部の堆積層から採取した個体です。
タラシオシラ属 13-01 （Thalassiosira sp.）
特徴；殻面はやや円形で、殻表面は波打ち、隆起部と沈降部が存在する。
殻周縁部にはチューブ状突起が等間隔に配列する。
胞紋は多角形で、放散状に配列する。
殻面隆起部の胞紋間には小孔が認められる（171b）。
殻径；33.3μm
胞紋列密度；5-6/10μm
胞紋密度；6/10μm
周縁部突起密度；3/10μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
タラシオシラ属 13-02 （Thalassiosira sp.）
特徴；殻面は円形で、殻表面は波打ち、隆起部と沈降部が存在する。
殻周縁部にはチューブ状突起が等間隔に配列し、先端は棘状に尖る。
胞紋は多角形で、放散状に配列する。
殻面隆起部の胞紋間には小孔が認められる（172b）。
殻面沈降部周縁の中程の2つのチューブ状突起間には他の突起とは様相
の異なる1つの突起が認められる（172b矢印）。おそらくこれは唇状突起と
考えられる。
殻径；40.1μm
胞紋列密度；5-5.5/10μm
胞紋密度；5.5-6/10μm
周縁部突起密度；2.5-3/10μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
