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タラシオシラ属27
Thalassiosira sp.
タラシオシラ属 27-04 （Thalassiosira sp.）
特徴；殻面は概ね平坦である。
胞紋はやや不明瞭な直線状に配列する部分と規則的な配列が見られ
ない部分がある(2141b・c)。
胞紋は殻周縁で徐々に細かくなる。
殻周縁には太い管状突起が環状に配列する(2141b)。
殻径；18.4μm
胞紋密度；9.-14.5/10μm
・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
参考文献；
・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in
the Nankai trough and Japan
trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for
Middle-to-High latitudes
of the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project.
87, 393-481.
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
タラシオシラ属 27-03 （Thalassiosira sp.）
特徴；殻面は概ね平坦である。
胞紋は偏心的または放散状に配列し、殻中心付近ではその配列は
はっきりしない(2127b)。
殻中心には小孔が複数密集し、これらは周りの胞紋と大きさおよび
焦点深度が異なる(2127b)。
殻周縁には太い管状突起が環状に配列し、隣り合う管状突起間の
一カ所に唇状突起が存在する(2127b)。
殻径；23.0μm
胞紋密度；9.5-10.5/10μm
周縁部管状突起間距離；7.05-11.1μm
・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
(Thalassiosirales) タラシオシラ科(Thalassiosiraceae) タラシオシラ属(Thalassiosira)のうち、
以下の特徴を持つものを紹介します。
・殻面の胞紋配列は束状かつ放散状で、偏心的な場合もあり、殻中心付近ではその配列は不明瞭になる。
・殻中心には小孔が密集する。
・殻周縁には明瞭で太い管状突起が環状に並び、隣り合う環状突起間の一カ所に唇状突起が存在する。
以上の特徴はAkiba(1985)Plat13の1-7のThalassiosira marujamicaと類似します。
このページに掲載されている標本は北海道石狩地域と千葉県北部の堆積層から採取した個体です。
ページ作成および更新情報
作成日：2023.10.26
最終更新：2024.02.24 NEW
タラシオシラ属 27-02 （Thalassiosira sp.）
特徴；胞紋は束状かつ放散状に、殻周縁では偏心的に配列する(2165-comb
・a)。
殻中心には小孔が複数密集する(2165-comb)。
殻周縁には明瞭な管状突起が環状に並び、その間隔は不均質である(2165
-comb)。
殻径；28.3μm
胞紋密度；9-11/10μm
周縁部管状突起間距離；4.24-9.47μm
・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
・2165-combは焦点深度合成写真です。
タラシオシラ属 27-01 （Thalassiosira sp.）
特徴；胞紋は束状かつ放散状に配列し、殻中心付近では不明瞭な同心円状
となる(2168b)。
殻中心には小孔が複数密集する(2168b)。
殻周縁には太い管状突起が環状に配列する(2168b)。
隣り合う管状突起間の一カ所に唇状突起が存在する(2168a)。
殻径；24.5μm
胞紋密度；8-11/10μm
周縁部管状突起間距離；4.4-9.36μm
・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
