トラキネイス属Top

　トラキネイス属02-01 （Trachyneis sp.）
　(個別のページはありません)
　特徴；殻面は披針形で殻端は丸みを帯びる。
　　殻縁は丸みを帯び、殻面と殻蓋の境界は不明瞭である。
　　胞紋は横長で胞紋列を作り、殻端に行くに従い、密度が細かく
　　なる。
　　胞紋列は殻中心で強い放散状に配列し、殻端では弱く放散状
　　配列をする。
　　軸域は左右非対称で、殻中央を走る。
　　縦溝は中心側端部では同方向に頭をもたげて終わり、殻端では
　　両縦溝は同方向の殻縁に少し寄って、　かぎ状に曲がりながら
　　殻端を超えて伸びる。
　　中心域はリボン形の左右対称で、殻縁には達しない。
　殻長；81.4μm
　殻幅；14.5μm
　胞紋列密度；9.5-13.5/10μm
　胞紋密度；5.5-7/10μm
　・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　このページでは、バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ナビクラ目(Naviculales)
　ナビクラ科(Naviculaceae) トラキネイス属(Trachyneis) の画像を紹介します。
　トラキネイス属は海洋の沿岸域特有珪藻で、砂の上に付着します。
　トラキネイス属の殻面は線形から線状の披針形で、殻端は鋭く尖るか、鈍い円形です。
　殻面は丸みを帯び、殻面縁辺と殻蓋との境界が不明瞭です。条線は区切られた小穴（alveolus）
　からなり、この条線の形状は光学顕微鏡下では特徴的です。
　殻中心には明瞭な楕円形または蝶ネクタイ型の中心域が存在します。

　トラキネイス属 03　(Trachyneis sp.)
　特徴；殻は大型で幅が広く、「く」の字に曲がる。
　　殻面は丸味を帯びた菱形、殻端・殻縁ともに丸味を帯びる。
　　条線は1列の横長の胞紋からなる胞紋列で、殻を通して放散状に配列する。
　　軸域は狭く、中心域は蝶ネクタイ状である。
　　この分類群は、海成層から産出しました。
　・スケールバーは10μm
　・左の写真は焦点深度合成をしたものです。

　トラキネイス属01-01 （Trachyneis sp.）
　(個別のページはありません)
　特徴；殻面は披針形で殻端は丸みを帯びる。
　　殻縁は丸みを帯び、殻面と殻蓋の境界は不明瞭である。
　　胞紋は横長で胞紋列を作り、殻中心では弱い放散状に配列し、殻端では強く放散状配列をする。
　　軸域は明瞭で殻面をまっすぐに走り、殻中央では若干広がる。
　　縦溝は殻中央部では同方向にフック状に曲がって終わり、殻端では殻末端を超えて伸びる。
　　中心域はやや円形の左右非対称で、中心域内の縦溝端部間は殻が肥厚化する。
　殻長；74.7μm
　殻幅；14.3μm
　胞紋列密度；11-12.5/10μm
　胞紋密度；5.5-6.5/10μm
　・採取地；千葉県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。