トリケラチウム属 01-01（Triceratium favus Ehrenberg）
特徴；殻面は三角形で、各辺は若干外側に弧状に膨出する。
殻面はレンズ状に隆起し、殻周縁部は丸みを帯びる（894b）。
殻端（頂点）には太く短いチューブ状の突起が認められる（894b・894e）。
胞紋は多角形で互いに密着し、殻面全体を通し、大きさに変化はない。
また、各頂点の突起外側表面にも胞紋は認められ（894e）、突起末端に
開く孔の周縁部のみ無紋である。
胞紋内部には複数の小孔が認められる（894d）。この小孔は殻内側に存
在する篩盤（cribra）である。
以上の特徴は、下記の参考文献の山路（1979）のTriceratium favusと
一致する。
894aは殻内側殻蓋縁辺に、894bは殻面外側に焦点があっている。
殻長；1辺：117.6μm
胞紋密度；2/10μm
胞紋内小孔密度；12-13.5/10μm
・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；894a・b：×500、894d・e：×1000
・スケールバーは894a・bは50μm、894d・eは10μmです。
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(Triceratiales) トリケラチウム科(Triceratiaceae) トリケラチウム属(Triceratium)の画像を掲載しています。
掲載されている標本は千葉県北部の堆積から採取した個体です。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・山路 勇, 1879., 日本海洋プランクトン図鑑増補改訂版, 保育社.
製作者：NaCl & Au
トリケラチウム属
Triceratium
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2016.06.30
