タラシオネマ属01-07
　（Thalssionema nitzschioides (Grunow)Mereschkowsky）

　特徴；殻面はわずかに上下対称の線形で、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも認められる。
　　軸域は広く、長軸方向に走る明瞭な畝や溝は認められない。
　殻長；35.0μm
　殻幅；4.2μm
　条線密度；10.5-11.5/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　タラシオネマ属01-05
　（Thalssionema nitzschioides (Grunow)Mereschkowsky）

　特徴；殻面は上下対称の線形で、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも認められる。
　　軸域は広く、長軸方向に走る明瞭な畝や溝は認められない。
　殻長；49.7μm
　殻幅；3.9μm
　条線密度；10-12/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) タラシオネマ目(Thalassionematales)
　タラシオネマ科 (Thalassionemataceae) タラシオネマ属(Thalassionema)のうち、以下の特徴を持つ分類群を
　掲載します。
　・殻面は上下対称の細い披針形もしくは線形で、殻端は丸みを帯びる。
　・条線は短く、殻縁に沿って等間隔に配列する。
　・軸域は広く、長軸方向に走る明瞭な畝や溝は認められない。
　以上の特徴は、Tomas(1997)のThalssionema nitzschisioidesの記載とおおむね一致します。
　このページに掲載されている標本は北海道石狩地方、千葉県房総半島、茨城県北・中部、神奈川県三浦半島の
　堆積層から採取した個体です。

　タラシオネマ属01-10
　（Thalssionema sp.)

　特徴；殻面は幅の広い線形で両殻縁は殻中心付近で弱く膨出する。
　　殻端は丸みを帯びる。
　　条線は非常に短く概ね等間隔に配列し、殻端を取り巻くように並ぶ。
　　軸域は非常に広く平坦で無紋である。
　殻長；35.8μm
　殻幅；8.4μm
　条線密度；9.5-10.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地方(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　タラシオネマ属01-09
　（Thalssionema sp.)

　特徴；殻面は幅の広い線形で両殻縁は殻中心付近で緩やかに膨出する。
　　殻端は丸みを帯びる。
　　条線は非常に短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端を取り巻くように並ぶ。
　　軸域は非常に広く無紋で目立った凹凸は無い。
　殻長；37.1μm
　殻幅；7.1μm
　条線密度；105-11.5/10μm
　・採取地；千葉県房総半島(前期中新世？の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　タラシオネマ属01-01
　（Thalssionema sp.(nitzschioides?)）

　特徴；殻面は上下対称の細い披針形で、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも存在する。
　　軸域は広く、長軸方向に走る目立った畝や溝は認められない。
　　条線密度が若干粗い点を除いてTomas(1997)のThalssionema
　　nitzschisioidesと一致します。
　殻長；29.8μm
　殻幅；4.0μm
　条線密度；9-10/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

---

　＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
　　ご了承ください。

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・Tomas, C. R.,1997. Identifying marine phytoplankton, Academic Press.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　タラシオネマ属01-02
　（Thalssionema nitzschioides (Grunow)Mereschkowsky）

　特徴；殻面は上下対称の線形で、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも認められる。
　　軸域は広く、長軸方向に走る目立った畝や溝は認められない。
　殻長；50.7μm
　殻幅；5.5μm
　条線密度；9.5-10/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　タラシオネマ属01-06
　（Thalssionema nitzschioides (Grunow)Mereschkowsky）

　特徴；殻面は線形で、両殻縁は平行ではなく、殻端は鈍い楔形である。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも認められる。
　　軸域は広く、長軸方向に不明瞭な溝のような構造が認められる。
　殻長；28.0μm
　殻幅；4.6μm
　条線密度；11-11.5/10μm
　・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

・殻幅が狭いタイプ

---

　タラシオネマ属01-04
　（Thalssionema nitzschioides (Grunow)Mereschkowsky）

　特徴；殻面は上下対称の線形で、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも認められる。
　　軸域は広く、長軸方向に走る明瞭な畝や溝は認められない。
　殻長；15.8μm
　殻幅；3.6μm
　条線密度；10-11/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2024.02.25　更新

　タラシオネマ属01
　Thalassionema sp. (nitzschioides?)

・殻幅が広いタイプ

　タラシオネマ属01-08
　（Thalssionema sp. (nitzschioides)）

　特徴；殻面は短い線形で両殻縁は平行、殻端は丸みを帯びる。
　　条線は短く殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも認められる。
　　軸域は広く、長軸方向に走る明瞭な畝や溝は認められない。
　　条線密度が若干細かい点を除いてTomas(1997)のThalssionema
　　nitzschisioidesと一致します。
　殻長；9.8μm
　殻幅；3.1μm
　条線密度；11.5-13.5/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。