ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) タラシオネマ目(Thalassionematales)
　タラシオネマ科 (Thalassionemataceae) タラシオネマ属(Thalassionema)のうち、以下の特徴を持つ分類群を
　掲載します。
　・殻面は上下対称の線形で、先端の形は平坦もしくはほぼ平坦でる。
　・両殻縁は平行もしくはほぼ平行である。
　・条線は短く、殻縁に沿って等間隔に配列する。
　・軸域は非常に広い。
　この特徴は下記の参考文献Akiba(1982)に記載されているThalassionama hirosakiensisの特徴と
　一致、または類似しています。
　このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層から採取した個体です。

　タラシオネマ属04-01 (Thalassionema sp.)

　特徴；殻面は太い線形で、殻中央付近はやや幅が広くなる。
　　殻端はほぼ平坦で若干丸みを帯びる。
　　条線は短く、殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも存在する。
　　軸域は非常に広い。
　　以上の特徴から、Thalassionema hirosakiensisに類似する。
　殻長；27.1μm
　殻幅；6.8μm
　条線密度；9/10μm
　・採取地；茨城県北部2(後期中新世？の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

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　＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
　　ご了承ください。

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参考文献；
　・Akiba, F., 1982. Taxonomy and biostratigraphic signicance of a new diatom, Thalassionema schraderi.
　　Bacillaria, 5, 43-61.
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　タラシオネマ属04-03
　(Thalassiosira hirosakiensis (Kanaya)Schrader)

　特徴；殻面は上下対称の太い線形で両殻縁は平行である。
　　殻端は平坦である。
　　条線は短く、殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも存在する。
　　軸域は非常に広い。
　　長軸方向に不明瞭な溝のような構造が認められる。
　殻長；15.6μm
　殻幅；4.7μm
　条線密度；9-10/10μm
　・採取地；茨城県北部4(後期中新世？の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　タラシオネマ属04-02
　(Thalassiosira hirosakiensis (Kanaya)Schrader)

　特徴；殻面は上下対称の太い線形で両殻縁は平行である。
　　殻端は平坦である。
　　条線は短く、殻縁に沿って等間隔に配列し、殻端にも存在する。
　　軸域は非常に広い。
　殻長；20.4μm
　殻幅；4.8μm
　条線密度；9.5-10/10μm
　・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。