珪藻植物門不明未同定分類群02

　珪藻植物門(Bacillariophyta) で不明・未同定分類群のうち、以下の特徴を持つものを掲載しています。
　・殻形は線形で、先端は丸みを帯びる。
　・条線は円形の胞紋からなる胞紋列を伴い、軸域の左右互い違いに配列する。
　・殻縁の条線間には小突起が殻縁に沿って認められる。
　このページに掲載されている標本は北海道東部の堆積層から採取した個体です。

参考文献；
　・Gladenkov, A. Y., and Barron J., A., 1995. Oligocene and early middle Miocene diatom biostratigraphy
　　of Hole 884B.,　Proceeding of the Ocean Drilling Program, Scientific Results, 145, 21-41.
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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コシノディスクス亜門
　 (Coscinodiscophytina)
バシラリア亜門
　(Bacillariophytina)
　チュウカンケイソウ綱
　　 (Mediophyceae)
　バシラリア綱
　　 (Bacillariophyceae)

　珪藻植物門不明・未同定分類群02-01
　特徴；殻形は線形で、殻先端は丸みを帯びる。
　　条線は円形の胞紋からなる胞紋列を伴い、軸域を境に左右互い違いに配列する。
　　胞紋列は軸方向にも認められる。
　　軸域は非常に狭い。
　　殻周縁の条線間には粒状の小突起が存在する（374a・a-1）。
　　殻端近くには他の胞紋よりも明らかに小さく焦点深度の異なる小孔が1つ認められる（374a-1矢印）。
　　この標本は下記の参考文献Round et al.(1990)のネオデルフィネイス属（Neodelphineis）と特徴
　　が類似する。
　　また、Gladenkov andBrron(1995)のplate6-8 Pseudodimerogramma elegans の実例写真と様相
　　が類似する。
　殻長；21.8μm<
　殻幅；5.7μm
　条線密度；9.5-10.5/10μm
　胞紋密度；10.5-11/10μm
　・採取地；北海道東部1-3(後期漸新世から前期中新世の海成層)
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。