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珪藻植物門(Bacillariophyta) で不明・未同定分類群のうち、以下の特徴を持つものを掲載しています。
・殻形はやや線形で緩やかな弧状に曲がり、殻端に行くに従い徐々に幅が狭くなり、殻端で頭状と
なる。
・胞紋は横長で長軸方向に2列の胞紋列を作り、両殻端付近から殻長の1/4程度まで伸びる。
・中心付近は無紋域で殻長の約1/2程度まで広がる。
・殻末端の殻面と殻外の境界付近には横長の孔のような構造が認められる。
このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層から採取した個体です。
珪藻植物門不明・未同定分類群04-01
特徴;殻形はやや線形緩やかな孔状に曲がり、殻中央から殻端に向かって徐々に
殻幅が狭くなり、殻端では頭状となる。
胞紋は横長で殻軸方向に2列の胞紋列を作り、両殻端付近から殻長の1/4付近
まで伸びる。
殻中心付近は無紋で、長さは殻長の約1/2程度まで広がる。
殻端末端の殻面と殻蓋の境界付近には大きな横長の楕円形の凹みが認めら
れる(矢印)。おそらくこれは小孔域と考えられる。
以上の特徴から、この標本はフラジラリア亜綱の一種の可能性がある。
殻長;60.9μm<(推定:63.6μm)
殻幅;3.8μm
胞紋密度;18/10μm
・採取地;茨城県北部3(中期中新世の海成層)
・封入剤;カナダバルサム
・撮影倍率;×1000
・スケールバーは10μmです。
参考文献;
・南雲 保,鈴木秀和,佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者:NaCl & Au
ページ作成および更新情報
作成日:2016.06.30
最終更新:2016.06.30
*分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
珪藻植物門不明・未同定分類群04
Bacillariophyta classis incertae sedis