珪藻植物門不明・未同定分類群21-01
特徴；殻形は披針形で、先端の形はくさび形である。
胞紋は長軸方向と短軸方向に胞紋列を作る。
短軸方向の胞紋列は両殻端側に中心を持つ緩やかな弧状に湾曲し、
殻端に近づくにつれ湾曲は強くなる（784a）。
殻端には胞紋列は達しない。
長軸方向の胞紋列は平行に配列する。
殻中央付近には境界が不明瞭な無紋域が存在し、短軸方向に幅広く
伸び、殻縁には達しない（784a・b白矢印）。
殻端は光学顕微鏡下では無紋域として観察され、殻末端には短い切れ
込み状の溝が伸びる（784b・784b-1黒矢印）。この切れ込み状構造の
周囲は若干畝状に盛り上がる。この構造はおそらく唇状突起であると
考えられる。
殻長；33.5μm<（推定：46.4μm）
殻幅；12.9μm
胞紋列密度；11.5-12/10μm
胞紋密度；11-13.5/10μm
・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
珪藻植物門(Bacillariophyta) で不明・未同定分類群のうち、以下の特徴を持つものを掲載しています。
・披針形で、殻先端はくさび形である。
・胞紋は長軸方向と短軸方向に胞紋列を作る。
・殻端と殻中央付近に無紋域が存在する。
・殻端の無紋域には1つの切れ込み状の孔が存在する。
このページに掲載されている標本は千葉県北部の堆積層から採取した個体です。
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ページ作成および更新情報
作成日：2024.02.10
最終更新：2024.02.26 New
珪藻植物門不明・未同定分類群21
Bacillariophyta classis incertae sedis
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
