珪藻植物門不明・未同定分類群23
Bacillariophyta classis incertae sedis
珪藻植物門(Bacillariophyta) で不明・未同定分類群のうち、以下の特徴を持つものを掲載しています。
・殻面は細長い楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
・胞紋は円形で殻面を横切るような胞紋列を作るが、両殻縁には達しない。
・胞紋列は平行に配列する。
・1本の胞紋列上には、環状の細い畝に囲まれた明瞭な横長の楕円形の孔が認められる。
・殻端は光学顕微鏡下では無紋域として観察される。
このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層から採取した個体です。
珪藻植物門不明・未同定分類群23-01
特徴；殻形は細長い楕円形で、殻端は丸みを帯びる。
胞紋は円形で殻面を横切る胞紋列を作り、平行に配列するが、両殻縁
には達しない。
殻端に近い胞紋列は若干湾曲する。
胞紋列のうち1本の胞紋列上には、環状の畝に囲まれた1つの明瞭な
横長の楕円形の孔が認められる（黒矢印）。
これは唇状突起と考えられる。
軸域は認められない。
両殻端は光学顕微鏡下では無文域として観察される（白矢印）。
おそらくこれは小孔域と考えられる。
以上の特徴から、この標本はフラジラリア亜綱と考えられる。
殻長；20.2μm
殻幅；5.8μm
胞紋列密度；19-21/10μm
胞紋密度；17.5-22.5μm
・採取地；茨城県北部2(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
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ページ作成および更新情報
作成日：2024.02.10
最終更新：2024.02.26 New
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
