アクナンシディウム属 13-01 (Achnanthidium sp.)

　特徴；殻面は丸味を帯びた披針形から末端は丸味を帯びる。
　　条線は縦溝殻・無縦溝殻ともに放散状に配列する。
　　軸域は縦溝殻では線状形、無縦溝殻では幅の広い笹の葉形である。
　　中心域は軸域との区別は難しい。
　　渡辺（2005）のAchnanthidium lapidosaと似ているが、この分類群の方が
　　より大きく、条線密度が粗い点で異なる。
　殻長；32.4μm
　殻幅；10.5μm
　条線密度；11-11.5/10μm
　・採取地；山形県村上地域（中新世～鮮新世？の堆積層）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000　
　・スケールバーは10μm

---

ページ作成および更新情報
　作成日：2024.01.18
　最終更新：2024.02.25　New　

　 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) アクナンテス目(Achnanthales)
　アクナンシディウム科(Achnanthidiaceae) アクナンシディウム属(Achnanthidium) のうち、以下の特徴を
　持つ分類群を掲載します。
　・殻面は丸味を帯びた披針形で末端は丸味を帯びる。
　・条線は縦溝殻・無縦溝殻ともに放散状に配列する。
　・軸域は縦溝殻では明瞭で線形、無縦溝殻では幅の広い笹の葉形である。
　この分類群は渡辺(2005)のAchnanthidium lapidosaと特徴が類似しますが、この分類群はサイズがより大きく、
　条線密度が粗い点で異なります。
　この分類群は山形県村上地域の堆積層から産出しました。

---

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・渡辺仁治, 2005. 淡水珪藻生態図鑑, 内田老鶴圃.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au