トリゴニウム属 03-01 (Trigonium sp.)

　特徴；殻形は五角形の星形、各辺は殻中心方向に湾曲し、各頂点は弱く引っ
　　張り出されて丸まる(2182-comb・2182a)。
　　胞紋は多角形で殻中心から弱い放散状に伸びる胞紋列を作る(2182-comb
　　・2182a)。
　　胞紋内側には胞紋周縁に沿って等間隔に小孔が存在する(2182c)。
　　胞紋内の小孔は篩い板の構造と考えられる。
　　殻中心は胞紋は無く、複数の小孔が認められる(2182b)。これらは唇状突起の
　　外側開口部と考えられる。
　　殻頂点の小孔は殻中心に向かって直線状に配列する(2182c)。
　殻長；1辺：107.1-108.8μm
　胞紋密度；2-2.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバー；10μm

トリゴニウム属03
　　　　Trigonium sp.

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　ビドゥルフィア目(Biddulphiales)　
　ビドゥルフィア科(Biddulphiaceae) トリゴニウム属(Trigonium)のうち、以下の特徴を持つものを掲載します。
　・殻面は五角形、各辺は殻中心方向に湾曲し各頂点は若干引っ張り出されて丸みを帯びる。
　・胞紋は多角形で殻中心から弱い放散状にのびる胞紋列を作る。
　・胞紋内は胞紋周縁に沿って小孔が等間隔に一列に並ぶ。
　・殻中心は胞紋が欠如し、複数の小孔が存在する。
　・殻の各頂点には小孔が密集する擬眼点が存在し、擬眼点の小孔は殻中心に向かって直線状に配列する。
　このページに掲載されている標本は北海道石狩地域の海成堆積層から採取した個体です。

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ページ作成および更新情報
　作成日：2023.10.21
　最終更新：2024.02.23 NEW　

参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

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