カンピロネイス属Top

　カンピロネイス属02-01 (Campyloneis sp.)
　(個別のページはありません)
　特徴；殻形は楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　　太い肋が放散状に配列する。
　　2本の隣り合う肋間には1-2列の胞紋列が認められる。
　　胞紋は円形で、隣り合う胞紋列は互い違いに配列する（723c）。
　　軸域は幅が広の細長い披針形である（723a）。
　　この標本では縦溝は観察できなかったが、殻の特徴からこの殻は
　　縦溝殻の可能性がある。
　殻長；31.4μm
　殻幅；20.7μm
　肋密度；3.5-4.5/10μm
　胞紋密度；8.5-11.5/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　このページでは、バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) アクナンテス目
　(Achnanthales) ココネイス科(Cocconeidaceae) カンピロネイス属(Campyloneis)の画像掲載しています。

　カンピロネイス属03-01 (Campyloneis sp.)
　(個別のページはありません)
　特徴；殻形は楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　　殻は全体的に隆起するが、中心付近はやや沈降する。
　　肋が放散状に配列する。
　　肋は殻縁付近で二股に分かれる。
　　2本の隣り合う肋間には1-3列の胞紋列が認められる。
　　軸域はやや広く、笹の葉状である。
　　殻縁と軸域の中間付近には1本の線状の無紋域が走る。
　　軸域中央には縦溝様の狭い溝のような構造が認められるが、これは殻中心
　　と殻端に端部が認められないこと、溝が浅いことから、擬縦溝と考えられる
　　（741d）。
　　この標本は無縦溝殻のみと考えられ、上記の特徴からCampyloneis属
　　と考えられる。
　殻長；19.5μm
　殻幅；12.3μm
　肋密度；8-9/10μm
　胞紋密度；10.5-12/10μm
　・採取地；千葉県北部2（鮮新世の海成層）
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　カンピロネイス属01
　(Campyloneis grevillei (Smith) Grunow＆Eulenstein)
　特徴；殻面は幅の広い楕円形、殻端鈍く尖るか丸まる。
　　殻面はドーム状に隆起し、軸域を中心に細い披針形に凹む。
　　殻縁から延びる幅の広い肋と、軸から伸びる幅の狭く短い線状の肋は放散
　　状に配列する。
　　隣り合う幅の広い肋間には胞紋列が2-3本存在する。
　　鮮新世の海成層から産出した。
　・スケールバーは10μmです。

参考文献；
　・南雲　保・鈴木秀和・佐藤晋也, 2018. 珪藻観察図鑑.　誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・山路　勇, 1979. 日本海洋プランクトン図鑑, 保育社.
　・柳沢ほか., 1989., 常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質.地質調査所月報,vol.40(8)

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

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アクナンテス目　
　(Achnanthales)
　ココネイス科　
　　(Cocconeidaceae)　
　　カンピロネイス属　
　　　(Campyloneis)　
　　　01(C. grevillei)　
　　　02　
　　　03　