エレルベキア属01
Ellerbekia sp.
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ページ作成および更新情報
作成日：2019.07.17
最終更新：2019.07.17
エレルベキア属 F01-02 (Ellerbeckia sp.)
特徴；この標本は浮き彫り面(1138b)と殻帯面内側の構造(1138a)が観察
できる。
殻面の周縁から殻径の1/6程度のみ浮き彫り構造の放散状の線が認め
られ、それより中心側は無紋である(1138ｂ)。
殻帯面内側には殻中心に向って伸びる小さく短い突起が環状に並ぶ
(1138a)。それらの基部が先端よりも太く見えることから、おそらく有基
突起であり、F01-01標本の帯面に見られる環状に並ぶ孔の殻内側の
構造であると考えられる。
殻径；60.1μm
殻帯面の孔の間の距離；1.4-6.1μm
・採取地；北海道東部2(湖成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
このページではコシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae)
パラリア目(Paraliales) パラリア科(Paraliaceae) エレルベキア属(Ellerbeckia)のうち以下の特徴を持つ
ものを紹介します。
・殻は高さの低い円柱状、殻高/殻径は0.2以上で、鎖状の群体を作る。
・沈み彫り面の放散状に伸びる沈み彫りの線は二股に分かれることがある。
・殻帯面の胞紋密度及び条線密度はやや粗く、胞紋列からなる条線は2方向に直線状に伸びる。
エレルベキア属 F01-03 (Ellerbeckia sp.)
特徴；この標本は沈み彫り面が観察できる。
殻面外側には線状の沈み彫り構造が見られる(1139ｂ)。
これらは殻面の周縁から殻径の1/6程度まで伸び、それより中心側は無紋
である。
これらの沈み彫り構造は殻縁辺には達しないで終わる。
殻面内側には非常に繊細な放散状の筋が殻周縁から殻中心に向って伸びる
(1139a右半分)。
殻径；59.8μm
・採取地；北海道東部2(湖成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
エレルベキア属 F01-01 (Ellerbeckia sp.)
特徴；殻は高さの低い円柱状である。
殻帯面には胞紋列からなる条線が3斜方向に走る。
1個体の殻帯面には明瞭な孔が2列の環状列を作る。
これらの孔は胞紋よりも明らかに大きく、殻内側では明瞭な畝が取り
囲むように見える(これらの孔は有基突起？)。
隣り合う個体は殻面の凹凸がかみ合うように連結する。
殻径；52.2μm
殻高；13.5-16.7μm
殻高/殻径；0.26-0.32
条線密度；14-15/10μm
胞紋密度；17.5-18.5/10μm
・採取地；北海道東部2(湖成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
