ステファノディスクス属01
　　　Stephanodiscus sp. (alpinus?)

ページ作成および更新情報
　作成日：2015.06.30
　最終更新：2016.06.30　

　　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae) タラシオシラ目
　(Thalassiosirales) ステファノディスクス科(Stephanodiscaceae) ステファノディスクス属(Stephanodiscus)
　ステファノディスクス属(Stephanodiscus)のうち以下の特徴を持つ分類群を紹介します。
　・小型で、殻は円形、中心付近が隆起する。
　・肋は殻周縁から中心に向かって放散状に伸び、殻中心付近の隆起部周縁まで伸びる。
　・肋の殻周縁側端部には明瞭な棘様の突起が認められる。
　・肋間には胞紋列1-2列認められる。
　・中心隆起部には胞紋が存在し、その配列には規則性は無い。
　・中心隆起部には他の胞紋とは焦点深度の異なるものが1つ存在する。
　この分類群の特徴は、下記の参考文献の渡辺(2005)に記載されているStephanodiscus alpinusの特徴と
　類似しています。
　このページに掲載されている標本は千葉県北部の海成堆積層から採取した個体です。

　ステファノディスクス属 01-01 (Stephanodiscus sp.)

　特徴；小型で、殻面は円形、中心域が隆起する。
　　肋は殻周縁から中心域周縁に向って放散状に伸びる。
　　肋の殻縁側端部には明瞭な棘様突起が認められる。
　　肋間には1-2列の胞紋列が認められる。
　　中心域には胞紋が散在する。
　　中心域には他の胞紋とは焦点深度の異なる胞紋が1つ存在する（269a
　　矢印）。
　殻形；円形
　殻径；10.0μm
　肋密度；8.5-10/10μm
　胞紋密度；中心域：14-17/10μm　肋間胞紋：18.5-22/10μm
　中心域径；3.9μm
　・採取地；千葉県北部1(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

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参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　　・渡辺仁治, 2005., 淡水珪藻生態図鑑., 内田老鶴圃.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au