1-4-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その4 (Bachmannocena cf. quadrangula)

特徴；骨格（環）は丸みを帯びた菱形。
　　　　環の各頂点から外側に放射棘が伸びる。
　　　　放射棘の先端は尖り、円錐状である。
　　　　左の標本は先端が欠損している。
　　　　環の表面には複数の尖った瘤状構造が認められる。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-4-1
　　　・採取地；千葉県東部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000(1-4-1a・b), ×400(1-4-1c)
　　　・コンデンサー；明視野；1-4-1a・b
　　　　　　　　　　　 　暗視野；1-4-1c
1-8-1b
1-7-2a
1-7-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その7 (Bachmannocena sp.)

特徴；骨格（環）はおおむね四角形。
　　　　環の辺の内2-3本は環の内側にへこむ。
　　　　環の各頂点から外側に放射棘が伸び、先端に行くほど細くなるが、
　　　　最先端は尖らない。
　　　　放射棘は一つの頂点から2本伸びる場合がある（左標本1-7-1a）。
　　　　環の表面と放射棘先端部付近には複数の瘤状構造が
　　　　認められる。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　環の頂点内側には窓構造が認められる場合がある（標本1-7-1a）。
　　　　また、　環の内側に複数の窓構造が並ぶ場合もある（標本1-7-2a）。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-7-1・1-7-2
　　　・採取地；茨城県中部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
1-6-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その6 (Bachmannocena cf. schulzii)

特徴；骨格（環）は四角形。
　　　　環の辺の内2-3本は環の内側にへこむ。
　　　　環の各頂点から外側に放射棘が伸び、先端に行くほど細くなるが、
　　　　最先端は尖らない。
　　　　環の表面と放射棘先端部付近には複数の瘤状構造が認められる。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-6-1
　　　・採取地；茨城県中部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
1-5-2a
個体番号1-5-2a
　　　・採取地；茨城県中部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×400
　　　・コンデンサー；暗視野
1-5-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その5
　　　　　　(Bachmannocena diodon var. triodon (Bukry)
　　　　　　　　　　　　　　　　　MacCartney, Churchill and Woestendiek, 1995)
　synonym : Mesocena triodon Bukry;1973, Bachmannocena triodon (Bukry)
　　　　　　　　Bukry;1987.

特徴；骨格（環）は丸みを帯びた二等辺三角形。
　　　　環の底辺は外側に凸の形状である。
　　　　環の底辺両端の頂点からは比較的長い放射棘が伸び、
　　　　残りの頂点から伸びる放射棘は短い。
　　　　放射棘の先端は尖る。
　　　　環の表面には複数の瘤状構造が認められる。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-5-1
　　　・採取地；茨城県中部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
1-1-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その1 (Bachmannocena circulus (Ehrenberg)Bukry )
　synonym : Mesocena circulus (Ehrenberg) Ehrenberg1844, Paradictyocha
　 circulus (Ehrenberg) Dumitrica1973

特徴；骨格（環）は円形。
　　　　環には外側に向かって伸びる短い放射棘が複数認められる。
　　　　これらはほぼ等間隔に並び、先端は尖らない。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-1-1
　　　・採取地；茨城県北部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
　“ねこのしっぽ” トップページへ　
　ここでは、ディクチオカ類バクマンノケナ属（Bachamannocena）を
　掲載します。

　　ディクチオカ類は「輝くシリカの部屋」でも掲載しています。
　「輝くシリカの部屋」は暗視野コンデンサーで撮影した珪質の殻を
　持つ微生物の写真集となっています。こちらもぜひご覧ください。
ディクチオカ類の
　　　　　　　部屋一覧

　　ディクチオカ目
　　　ディクチオカ科
　　　・バクマンノケナ属
　　　　　　　　（本ページ）
　　　・ディクチオカ属１
　　　・ディクチオカ属２
　　　・ディクチオカ属３

　　　？科（不明）
　　　・コルビセマ属
バクマンノケナ属　(Bachmannocena)
参考文献；
　　・Bolli, Saunders, and Perch-Nielsen, 1989, Plankton Stratigraphy volume2, CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS
　　・David Bukry, 1987, Eocene siliceous and Calcareous phytoplankon, Deep Sea Drilling Project Leg 95.
　　・Carmelo R. Tomas, 1997, Identifying Marine Phytoplankton, Academic Press
　　・千原光雄・村野正昭, 1997, 日本産海洋プランクトン検索図説, 東海大学出版会
　　・日本の海産プランクトン図鑑，2011，岩国ミクロ生物館；共立出版
　　・柳沢ほか, 1989，常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質
　　　地質調査所月報第40巻8号405-476pp
凸状(convex)
＊バクマンノケナ属の珪酸質骨格の図
　①環（ring)
　②放射棘(spine)
　③瘤（nodes)
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←①
③→
←②
製作者：NaCl & Au
ページ作成日：2014.11.07
最終更新日：2014.11.07
凹状（concave)
1-4-1b
1-8-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その8
　　　　　(Bachmannocena apiculata var. apiculata (Schulz) Bukry
　synonym : Mesocena apiculata var. apiculata (Schulz) Bukry 1978

特徴；骨格（環）は三角形。
　　　　環は全ての辺で外側に緩やかに突出する。
　　　　環の各頂点から外側に細く短い放射棘が伸び、最先端は尖らない。
　　　　環の表面には複数の瘤状構造が認められる。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-8-1
　　　・採取地；北海道東部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
1-5-1b
1-4-1c
1-1-2c
1-1-2b
1-1-1b
　バクマンノケナ属（Bachmannocena)；不等毛植物門ディクチオカ目ディクチオカ科に属し、多角形
　　　　　　　　　　　　もしくは円形の骨格である環と環から外側に伸びる放射棘からなります。
　　　　　　　　　　　　環の内側には基支柱や中心柱等の構造がないことが特徴です。
　　　　　　　　　　　　＊この属は、「メソケナ属（Mesocena)」または「パラディクチオカ属(Paradictyocha)」
　　　　　　　　　　　　と記載されいる文献もありますが、ここではバクマンノケナ属を採用しています。
1-2-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その2
　　　　　 (Bachmannocena diodon var. nodosa (Bukry)Bukry, 1987)
　synonym : Mesocena diodon var. nodosa Bukry, 1987

特徴；骨格（環）は楕円形。
　　　　環の長軸2点から外側に放射棘が各1本伸びる。
　　　　放射棘の先端は尖らず、ギザギザである。
　　　　環の表面には複数の瘤状構造が認められる。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-2-1a
　　　・採取地；茨城県北部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
1-3-1a
　不等毛植物門　ディクチオカ目　ディクチオカ科
バクマンノケナ属 その3
　　　　　　(Bachmannocena elliptica (Ehrenberg) Bukry, 1987)
　synonym : Mesocena elliptica (Ehrenberg) Ehrenberg, 1854

特徴；骨格（環）は菱形。
　　　　環の各頂点から外側に放射棘が伸びる。
　　　　放射棘の先端は尖る。
　　　　環の表面には複数の瘤状構造が認められる。
　　　　環は透けている。
　　　　環状の骨格の内側には他の構造は無い。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した。

個体番号1-3-1a
　　　・採取地；茨城県中部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野
個体番号1-1-2
　　　・採取地；千葉県東部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000(1-1-2a・b), ×400(1-1-2c)
　　　・コンデンサー；明視野 1-1-2a・b
　　　　　　　　　　　 　暗視野 1-1-2c
　　＊個体番号1-1-2cは1-1-2a・bを90°左回転させたものです。
1-1-2a
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