コルビセマ属

　不等毛植物門　ディクチオカ目　？　科
コルビセマ属その1 (Corbisema triacantha (Ehrenberg)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Bukry　＆Foster,1974)

特徴；基環は丸みを帯びた三角形。
　　　　基環の各辺は中央付近で内側にへこむ。
　　　　基環の各頂点から外側に向かって太く長い放射棘が伸びる。
　　　　基環の各辺中央付近から内側に向かって基支柱が伸び、3本の基支柱は
　　　　一点で交わり、プレートを作る。
　　　　基支柱の基部には小さい基棘が存在する(標本2-1-3a)。
　　　　新第三紀の海成堆積層から産出した．

個体番号2-1-1a・2-1-2a
　　　・採取地；茨城県中部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×1000
　　　・コンデンサー；明視野

ディクチオカ類の
　　　　　　　部屋一覧

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　　ディクチオカ科
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　　・ディクチオカ属１
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　　・ディクチオカ属３

　　？科（不明）
　　・コルビセマ属
　　　　　　　（本ページ）

　ここでは、ディクチオカ類コルビセマ属（Corbisema）を掲載します。

　　ディクチオカ類は「輝くシリカの部屋」でも掲載しています。
　「輝くシリカの部屋」は暗視野コンデンサーを用いて撮影した珪質殻を
　もつ微生物の写真集となっています。こちらもぜひご覧ください。

参考文献；
　　・Bolli, Saunders, and Perch-Nielsen, 1989, Plankton Stratigraphy volume2, CAMBRIDGE UNIVERSITY PRESS
　　・David Bukry, 1987, Eocene siliceous and Calcareous phytoplankon, Deep Sea Drilling Project Leg 95.
　　・Carmelo R. Tomas, 1997, Identifying Marine Phytoplankton, Academic Press
　　・千原光雄・村野正昭, 1997, 日本産海洋プランクトン検索図説, 東海大学出版会
　　・日本の海産プランクトン図鑑，2011，岩国ミクロ生物館；共立出版
　　・柳沢ほか, 1989，常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質
　　　地質調査所月報第40巻8号405-476pp

＊コルビセマ属の珪酸質骨格の図
　①基環（basal ring)
　②放射棘(spine)
　③基支柱（strut)
　④プレート（plate）
　⑤基窓（portal）
　⑥基棘（basal pick）

　コルビセマ属（Corbisema)；不等毛植物門ディクチオカ目に属する。「科」は不明とされている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　丸みのある三角形の骨格（基環）を持つ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　基環の各辺中央付近から内側に基支柱と短い基棘が伸び、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　3本の基支柱は骨格の内側中心付近の一点で交わる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　白亜紀には出現しており、暁新世から始新世初期に多産し、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　中期中新世初期には姿を消した化石種である。

個体番号2-1-3a
　　　・採取地；千葉県東部；海成層
　　　・封入；カナダバルサム
　　　・撮影倍率；×400
　　　・コンデンサー；暗視野 1-1-2c