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アクティノプチクス属 05-02 (Actinoptychus sp.)
特徴；殻面には8つの扇形の区画が存在し、隆起区画と沈降区画が交互に
並ぶ。
隆起区画の胞紋は殻中心に向って直線状の胞紋列を作る。
また、隆起区画には網目状の小起伏が認められる。
沈降区画の胞紋は沈降域全体に散在し、目立った起伏等による模様は
認められない。
隆起部の殻周縁部中央には孔を持つ短い突起が認められる（矢印）。
これは唇状突起の外側開口部と考えられる。
沈降区画には殻周縁に沿った帯状の無紋域が認められる。
中心域は無紋である。
殻径；20.2μm
胞紋密度；13.5-23.5/10μm
区画数；8
唇状突起数；4
唇状突起間距離；13.2-13.5μm
・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
・封入；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae) コシノディスクス目
(Coscinodiscales) ヘリオペルツス科(Heliopeltaceae) アクチノプチクス属(Actinoptychus) のうち、以下の
特徴を持つ分類群を掲載します。
・殻面は円形で、扇形の区画が8つ存在し、隆起区画と沈降区画が交互に存在する。
・各区画には胞紋が殻全体に認められ、さらに隆起区画には網目状の小起伏が認められるが、
沈降区画では不明瞭である。
・隆起区画には周縁部中央に大きな孔を伴う短い突起が存在する。
・沈降域には周縁部に沿った帯状の無紋域が存在する。
アクティノプチクス属 05-01 (Actinoptychus sp.)
特徴；殻面には8つの扇形の区画が存在し、隆起区画と沈降区画が交互に
並ぶ。
各区画には円形の胞紋が胞紋列を作り、3斜方向の直線状に配列する
（639b）。
隆起区画には網目状の小起伏が認められるが、沈降区画では目立った
模様は認めらえない（639b・d）。
隆起部の殻周縁部中央には目立つ孔を持つ短い突起が認められる（矢
印）。これは唇状突起の外側開口部と考えられる。この孔から殻中心に
向って線状の無紋域が断続的に認められる。
中心域は無紋である。
殻径；26.8μm
胞紋密度；14-16.5/10μm
区画数；8
唇状突起数；4
唇状突起間距離；17.1-17.6μm
・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
・封入；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アクチノプチクス属05
Actinoptychus sp.
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2016.06.30
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
