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ヒアロディスクス属01
Hyalodiscus sp.(obsoletus?)
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2016.06.30
参考文献；
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in the Nankai trough and Japan
trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for
Middle-to-High latitudes
of the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. 87, 393-481.
・柳沢ほか., 1989., 常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質.地質調査所月報, 40, 405-467.
製作者：NaCl & Au
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
このページではコシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae)
メロシラ目(Melosirales) ヒアロディスクス科(Hyalodiscaceae) ヒアロディスクス属(Hyalodiscus)のうち、
以下の特徴を持つ分類群を紹介します。
・殻は円形でレンズ状に隆起する。
・殻周縁は平坦もしくは若干反り返り、短い条線が放散状に配列する。
・殻面で胞紋密度は細かく、胞紋列を作り放散状に配列する。
・中心には無紋域は存在しない。
・殻面には胞紋よりもサイズの大きい孔が認められることがある。
この分類群の特徴は、下記の参考文献Akiba(1985)plate29-15・柳沢ほか（1989）plate3-12の
Hyalodiscus obsoletusと様相が類似しています。
ヒイアロディスクス属 01-01 (Hyalodiscus sp.)
特徴；殻は円形で殻周縁部に対して殻面はレンズ状に隆起する。
殻周縁部は平坦もしくは反り返り、短い条線が放散状に配列する。
殻面の胞紋密度は細かく、胞紋列を作り殻中心から中程までは偏心的に、
殻周縁近くでは放散状に配列する。
胞紋密度は殻全体を通して変化は認められない。
中心には無紋域は存在しない。
殻面には胞紋よりもサイズの大きい孔が複数散在する（1086b-1）。
殻径；29.4μm
胞紋列密度；23-24/10μm
胞紋密度；20.5-21.5/10μm
・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ヒイアロディスクス属 01-02 (Hyalodiscus sp.)
特徴；殻は円形で殻周縁部に対して殻面はレンズ状に隆起する。
殻周縁部は反り返り、短い条線が放散状に配列する（129a)。
殻面の胞紋密度は細かく、胞紋列を作り、殻中心から中程までは偏心
的に、殻周縁近くでは放散状に配列する。
胞紋密度は殻全体を通して変化は認められない。
中心には無紋域は存在しない。
殻面には胞紋よりもサイズの大きい孔が複数散在する（129b-1）。
殻径；20.7μm
胞紋密度；26-28/10μm
周縁部条線密度；5-6/10μm
周縁域幅；1.4μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
ヒイアロディスクス属 01-03 (Hyalodiscus sp.)
特徴；殻は円形で殻周縁部に対して殻面はレンズ状に隆起する。
殻周縁部は反り返り、短い条線が放散状に配列する。
殻面の胞紋密度は細かく、胞紋列を作り、殻中心から中程までは偏心的
に、殻周縁近くでは放散状に配列する。
胞紋密度は殻全体を通して変化は認められない。
中心には無紋域は存在しない。
殻径；25.3μm
胞紋密度；24-26/10μm
周縁部条線密度；5-6/10μm
周縁域幅；1.6μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
