イケベア属02

　イケベア属 02-01　(Ikebea sp.)

　特徴；殻面は線形で上下非対称、殻端と殻縁は丸みを帯びる。
　　殻端にはまわりを線状の畝で囲まれた円形の眼点のような構造が存在する。
　　条線は明瞭で殻を横断する方向に走り、平行に配列する。
　　条線の密度はイケベア属01に比べ粗い。
　　殻端の眼点様構造は隣り合う別の個体と連結するためにあると考えられる。
　殻長；20.8μm<
　殻幅；3.6μm
　条線密度；14.5-15/10μm
　・採取地；北海道東部1-6
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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コシノディスクス亜門
　 (Coscinodiscophytina)
バシラリア亜門
　(Bacillariophytina)
　チュウカンケイソウ綱
　　 (Mediophyceae)
　バシラリア綱
　　 (Bacillariophyceae)

　イケベア属 02-02　(Ikebea sp.)

　特徴；殻面は棒状で、殻端の片方は丸まり、他方は先細りする上下非対称で
　　殻縁は丸みを帯びる。
　　幅の広い側の殻端には眼点のような構造がある。
　　条線は明瞭で殻を横断する方向に走り、平行に配列する。
　　条線の密度はイケベア属01に比べ粗い。
　　殻中央には長軸方向に線状の軸域が存在し、殻端には達しない。
　殻長；19.7μm<
　殻幅；4.2μm
　条線密度；16-17.5/10μm
　・採取地；北海道東部1-6
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) イケベア属のうち、以下の特徴を持つ
　分類群を紹介します。
　・殻面は棒状または線形で上下非対称である。
　・少なくとも片側の殻端には円形で周囲を畝に囲まれた眼点(ocelli)のような構造がある。
　・条線は明瞭で、殻を横断する方向に伸び、その密度は比較的粗い。
　・軸域は線状で殻面中央を走る。
　この分類群は明瞭な条線が存在する点、殻縁に小突起が認められない点でイケベア属01と異なる。
　このページに掲載されている標本は北海道東部の堆積層から採取した個体です。

　＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
　　ご了承ください。

参考文献；
　　・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in the Nankai trough and
　　　Japan trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for Middle-to-
　　　 High latitudes of the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. 87, 393-481.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au