Since 2005/9 Copyright 2016 ねこのしっぽラボ
プロボスシア属02
Proboscia barboi
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Jordan, R. W.. and Priddle J., 1991. Fossil members of the diatom genus
Proboscia. Diatom
Research, 6, 55-61.
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2019.10.25
プロボスシア属02-04 （Proboscia barboi (Brun) Jordan and Priddle）
特徴；殻は細長いチューブ状で、緩やかに湾曲する。
殻幅は殻を通しておおむね一定で、殻末端で急激に広がる。
殻末端は平坦で、小さい棘が複数存在する。
・採取地；千葉県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
プロボスシア属02-03 （Proboscia barboi (Brun) Jordan and Priddle）
特徴；殻は細長いチューブ状で、緩やかに湾曲する。
殻幅は殻端付近で若干狭まったのちに殻末端で急激に広がる。
殻末端には小さくとがった棘様小突起が複数存在する。
殻末端には長軸方向にスリット状の切れ目が存在する。
この標本の切れ込みは少し壊れている。
光学顕微鏡観察では殻端の切れ込み以外に構造は認められない。
殻径；殻中程：5.2μm 殻先端：4.8μm
殻長；58.5μm<
・採取地；茨城県北部4(後期中新世?の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
プロボスシア属02-02 （Proboscia barboi (Brun) Jordan and Priddle）
特徴；殻は細長いチューブ状で、湾曲する。
殻幅は殻端に向かって徐々に狭くなるが、殻末端で急激に広がる。
殻末端には小さくとがった棘様小突起が複数存在する。
殻末端には長軸方向にスリット状の切れ目が存在する。
光学顕微鏡観察では殻端の切れ込み以外に構造は認められない。
殻径；殻中程：6.7μm 殻先端：5.2μm
殻長；65.2μm<
・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae) リゾソレニア目
(Rhizosoleniales)) リゾソレニア科(Rhizosoleniaceae) プロボスシア属(Proboscia)のうち、P. barboiを
紹介します。
この分類群は以下の特徴を持ちます。
・殻形は線形のチューブ状で、緩やかに湾曲し、殻先端で急激に広がって終わる。
・殻末端には棘様の小突起が存在する。
・殻末端にはスリット状の短い裂け目が長軸方向に伸びる。
以上の特徴は、下記の参考文献Jordan and Priddle（1991）のProboscia barboiの特徴と一致して
います。
このページに掲載されている標本は千葉県北部と茨城県北部の堆積層から採取した個体です。
プロボスシア属02-01 （Proboscia barboi (Brun) Jordan and Priddle）
特徴；殻は細長いチューブ状で、湾曲する。
殻幅はほぼ一定で、殻端では急激にロート状に広がる。
殻末端には小さくとがった棘様小突起が複数存在する。
殻末端には長軸方向にスリット状の切れ目が存在する。
光学顕微鏡観察では殻端の切れ込み以外に構造は認められない。
殻径；6.6μm
殻長；95.3μm<
・採取地；千葉県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
