アクナンテス属　03-03 (Achnanthes sp.)
　
　特徴；この標本は縦溝殻である。
　　殻形は太い線形で、殻先端は丸い。
　　胞紋は大きい円形で短い胞紋列を作り、平行に配列をする。
　　縦溝は狭い軸域内を蛇行して走り、殻端では殻蓋にまで伸びる。
　　有縦溝殻の中心域は帯状で、両殻縁まで伸びる。
　殻長；32.8μm
　殻幅；5.8μm
　胞紋列密度；縦溝殻：11-12/10μm　
　胞紋密度；縦溝殻：11.5-13.5/10μm　
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　アクナンテス属　03-01 (Achnanthes sp.)
　
　特徴；この標本は縦溝殻のみである。
　　殻形は太い線形で、殻先端は丸みを帯びる。
　　胞紋は大きい円形で胞紋列を作り、平行に配列をする（1062a）。
　　胞紋列は殻蓋にまで伸びる。
　　軸域は狭く、軸域と軸域内を走る縦溝は殻面を蛇行する。
　　縦溝端部は殻端では殻蓋まで続き、殻中心では向かい合って孔を作り、同じ方向に
　　若干頭をもたげる（1062a）。
　　中心側の縦溝端部は焦点深度によっては向かい合って終わるように見える
　　（1062b）。
　　中心域は帯状で両殻縁に達する。
　　殻内側には殻端から擬隔壁と考えられる構造が伸びる（1062c矢印）。
　　1062aは殻外側に、1062b・1062cは殻面内側に焦点があっている。
　殻長；28.5μm<（推定：31.2μm）
　殻幅；5.6μm
　胞紋列密度；縦溝殻：8-9.5/10μm　
　・採取地；茨城県北部3(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

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ページ作成および更新情報
　作成日：2022.12.14
　最終更新：2022.12.14　

　アクナンテス属　03-02 (Achnanthes sp.)
　
　特徴；
　　殻形は太い線形で、殻先端は丸い。
　　縦溝殻の胞紋は大きい円形で短い胞紋列を作り、平行に配列をする。
　　縦溝は狭い軸域内を蛇行して走り、殻端では殻蓋にまで伸びる。
　　縦溝の中心側端部は殻中心では向かい合って孔を作り、同じ方向に
　　若干頭をもたげる（2144a）。
　　縦溝殻の中心域は帯状で、両殻縁まで伸びる。
　　無縦溝殻の軸域は狭く、軸域から両殻縁に向かって肋が伸びる。
　　殻内側には殻端から擬隔壁と考えられる構造が伸びる（2144a）。
　　2144aは有縦溝殻の写真。
　　2144-combは無縦溝殻の深度合成写真。
　殻長；40.1μm
　殻幅；6.2μm
　胞紋列密度；縦溝殻：8.5-9.5/10μm　無縦溝殻：7.5-8/10μm
　・採取地；北海道中央部1(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

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　 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) アクナンテス目(Achnanthales)
　アクナンテス科(Achnanthaceae) アクナンテス属(Achnanthes)のうち、 以下の特徴を持つ分類群を
　掲載します。
　・殻面はやや太めの線形、殻端は丸みを帯び、殻全体は有縦溝殻を内側に弱く「く」の字に曲がる。
　・縦溝は殻中央を弱く波打つように走る。
　・有縦溝殻は円形の胞紋を有し、無縦溝殻は軸域から肋が両殻縁に向かって伸びる。
　 これらの分類群は海成層（茨城県北部、北海道中央部）で認められました。