アステロムファラス属03

　アステロムファラス属 03-01 (Asteromphalus sp.)

　特徴；殻面は欠損のため不明。殻表面は放散状肋部が隆起部、胞紋部分が
　　沈降部である。
　　中心域はいびつな円形もしくはいびつな多角形で、殻径の約1/2である。
　　放散状肋は1本を除いては中心域縁辺から殻縁までの太さは同じくらいで
　　比較的細く、殻周縁部に行くに従い徐々に幅が広くなる。
　　他の放散状肋とは顕著に太さの異なる1本の放散状肋は極めて細く線状で
　　ある。
　　中心域の隣り合う放散状肋の境界はジグザグで、中心域側端部は1点に
　　集中する（1105b）。
　　放散状肋の殻周縁端部には1つの孔が存在する（1105b-1矢印）。
　　これは唇状突起の外側開口部と考えられる。
　殻径；45.5μm<
　胞紋密度；9.5-11.5/10μm
　肋数；7
　中心域径；21-23.7μm
　・採取地；茨城県北部5
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm

　　コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina)　コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae)　アステロランプ目
　(Asterolamprales)　アステロランプ科(Asterolampraceae)　アステロムファラス属（Asteromphalus）のうち、
　以下の特徴を持つ分類群を掲載しています。
　・殻表面は放散状肋部が凸部、胞紋区画が凹み部となる。
　・中心域はいびつな円形または歪な六角形で、殻径の1/2程度である。
　・放散状肋のうち1本は非常に細く線状である。
　・上記1本以外の放散状肋はやや太く、中心域縁辺殻から周縁にかけて徐々に幅を増す。
　・中心域で全ての放散状肋の端部は1点に集まる。
　・隣り合う放散状肋の境界はジグザグである。
　・全ての放散状肋の殻周縁側端部には孔が1つ存在する。
　このページに掲載されている標本は茨城県北部の堆積層から採取した個体です。

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アステロランプラ目
　(Asterolamprales)
　アステロランプラ科
　　(Asterolampraceae)
　　アステロムファルス属
　　　(Asteromphalus)　
　　　01　
　　　03　
　　　04　
　　　05(A. elegans)
　　　06　
　　　07　

参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au