オドンテラ属 03-02 (Odontella sp.)

　特徴；殻は両端部が棒状に隆起し、、殻中心ドーム状に隆起する(1983-
　　comb)。
　　殻中心付近には管状突起が存在する(1983b)。
　　胞紋は殻中心から放散状に伸びる胞紋列を作り、殻端隆起部では明瞭に
　　小さくなる(1983b)。
　　帯片は四角形で幅が広く、胞紋は互いに離れて存在し、高さ方向と長さ方向に
　　直線状の胞紋列を作る(1983b)。
　　殻と帯片の間には無紋の凹みが細い帯状に存在する(1983-comb)。
　殻長；26.9μm(殻端隆起部を含めると31.9μm)
　殻高；殻中央部 9.1μm、殻端隆起部込み 16.5μm
　・採取地；千葉県房総半島(中新世の堆積層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm
　・1983-combは焦点深度合成写真です。

ページ作成および更新情報
　作成日：2023.11.01
　最終更新：2024.02.24 New　

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　オドンテラ属 03-01 (Odontella sp.)

　特徴；殻帯面は横長の四角形で、殻中央は台形状に、殻端は細長い棒状に
　　隆起する(1981-comb)。
　　殻中心の隆起部は中心付近でやや凹む様に見える。
　　胞紋はやや細長く丸味を帯び、殻中心から放散状に伸びる胞紋列を作る
　　(1981-comb・b)。
　　胞紋は殻両端で小さくなる。
　　帯片は比較的幅が広く、胞紋は高さ方向と長さ方向に直線状に配列する。
　殻長；29.9μm(殻端隆起部を含めると33.8μm)
　殻高；殻中央部 12.4μm、殻端隆起部込み 20.8μm
　・採取地；千葉県房総半島(中新世の堆積層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm
　・1981-combは焦点深度合成写真です。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　トリケラチウム目
　(Triceratiales)　トリケラチウム科 (Triceratiaceae) オドンテラ属(Odontella)のうち、以下の特徴を持つ
　分類群を掲載しています。
　・殻面観は概ね四角形、両殻端には長く伸びる隆起部が存在する。
　・胞紋は殻中心から放散状に伸びる胞紋列を作る。
　・帯片部分の胞紋は高さ方向に伸びる胞紋列を作る。
　このページに掲載されている標本は千葉県房総半島の堆積層から採取した個体です。
　＊オドンテラ属はユーポディスクス目オドンテラ科に属するとする研究もあります。

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参考文献；
　　・Morita,R., Titova,L., and Akiba F.,1996. Oligocene-Early Miocene Molluscs and Diatoms from
　　　the Kitami-Tsubetsu area, Eastern Hokkaidou, Japan.Sci. Rep.,Tohoku Univ., 2nd ser. (Geol.),
　　　63, 53-213.
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　オドンテラ属03
　　　　　Odontella sp.