ルチラリア属 03-01 (Rutilaria sp.)

　特徴；殻面は中心付近でやや横に長い円形に膨出し、両殻端は弱く膨出した
　　後に鈍くたがり、末端は丸まる(2121a)。
　　胞紋は殻面全体に散在し、特に殻端付近ではその密度は細かくなり、大きさは
　　小さくなる(2121a・c)。
　　殻縁には概ね等間隔で小さい棘状突起が並ぶ(2121c)。
　　殻全体には粒状の小突起が散在する(2121c)。
　　この標本は殻中心が破損している(2121a)。
　殻長；189.6μm
　殻幅；最大54.4μm
　殻縁棘状突起密度；2.5-3.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；2121a：×500
　　　　　　　　2121c：×1000
　・スケールバーは2121aは50μm、2121cは10μmです。

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参考文献；
　　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社
　　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　　・柳沢ほか., 1989., 常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質.地質調査所月報, 40, 405-467.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

ページ作成および更新情報
　作成日：2023.10.25
　最終更新：2024.02.24　NEW

ルチラリア属03
　 　Rutilaria sp.

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) チュウカンケイソウ綱(Mediophyceae)　キマトシラ目(Cymatosirales)
　ルチラリア科(Rutilariaceae) ルチラリア属（Rutilaria) のうち、以下の特徴を持つものを掲載します。
　・殻面は殻中央と殻端付近で膨出し、特に中央部の膨出は著しい。
　・両殻端は膨出した後に鈍いくさび形に尖り末端は丸まる。
　・殻縁には等間隔に短い棘状突起が1列に並ぶ。
　・胞紋は殻全体に散在し、殻端付近ではその大きさは小さくなり密集する。
　このページに掲載されている標本は北海道石狩地域の堆積層から採取した個体です。

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