アウラコセイラ属03
Aulacoseira sp.
アウラコセイラ属 03-05 (Aulacoseira sp.)
特徴；この標本は殻帯面から観察したもので、帯面観は四角形で高さが左右
で異なる。
殻帯面の胞紋は円形で高さ方向に胞紋列を作る(1779b)。
殻帯の殻内側には高さ方向に伸びる無紋の構造が存在する(1779a)。
殻径；12.9μm
殻高；3.6-4.5μm
条線密度；10-10.5/10
胞紋密度；12-12.5/10μm
・採取地；神奈川県三浦半島2(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アウラコセイラ属 03-04 (Aulacoseira sp.)
特徴；この標本は殻面間で殻蓋のエッジの擬隔壁に焦点が合っている。
殻面の形は楕円形である。
胞紋は円形で、個々に独立し、殻面全体をに散在する。
殻内部には殻縁の短軸側から内側に向かって伸びる何らかの構造が認め
られる(周囲と比べ黒っぽく見える)。
擬隔壁は殻周縁から伸び、中心付近は短軸方向に伸びる楕円形の空間が
ある。
殻径；長径：12.8μm、短径：9.7μm
・採取地；神奈川県三浦半島2(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Morita,R., Titova,L., and Akiba F.,1996. Oligocene-Early Miocene Molluscs and Diatoms from
the Kitami-Tsubetsu area, Eastern Hokkaidou, Japan.Sci. Rep.,Tohoku Univ.,
2nd ser. (Geol.),
vol. 63, no.2, 53-213
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
製作者：NaCl & Au
アウラコセイラ属 03-03 (Aulacoseira sp.)
特徴；この標本は殻帯面から観察したもので、帯面観は四角形で高さが左右
で異なる。
殻面周縁には小さい棘が環状に伸びる。
円形の胞紋は高瀬亜方向に胞紋列を作る。
殻帯面観の中央高さ方向の殻内部には何らかの幅の広い構造が認められる。
殻径；13.4μm
条線密度；10.5-11.5/10
胞紋密度；11.5-13/10μm
・採取地；北海道東部1-8(前期中新世の海成層)
・封入剤；マウントメディア
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アウラコセイラ属 03-06 (Aulacoseira sp.)
特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は楕円形である。
殻面全体を通して円形の胞紋が規則的な配列なしに存在する(1776c)。
殻蓋エッジ内側には殻周縁から環状で幅の広い擬隔壁が伸び、擬隔壁には
標本03-02(直上の標本)のような浅い溝はない(1776b)。
殻径；長径：15.7μm、短径：12.3μm
・採取地；神奈川県三浦半島2(中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
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コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae アウラコセイラ目
(Aulacoseirales) アウラコセイラ科(Aulacoseiraceae) アウラコセイラ属(Aulacoseira)のうち、以下の特徴を
持つものを掲載します。
・殻面は楕円形で、平坦である。
・殻面の胞紋は殻面全体に散在する場合と、殻面全体を通して無紋である場合がある。
タイプ1
・殻面観では短軸側両殻縁から半円状の構造が見られる。これは帯面観では高さ方向に伸びる構造として
観察できる。
・殻蓋エッジの擬隔壁は短軸方向に伸びる楕円形の環状である。
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2016.06.30
アウラコセイラ属 03-01 (Aulacoseira sp.)
特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は楕円形で、殻周縁部は
丸みを帯びているように見える。
胞紋は円形で、個々に独立し、殻面全体をに散在する。
殻内部には殻周縁の短軸側から内側に向かって伸びる半円状の構造が
認められる。
この2つの半円の構造の間にはうすぼんやりと円形の構造が認められる。
これは殻蓋内側の擬隔壁の中心側の縁であると考えられる。
この標本は下記参考文献のMorita et. al.(1996)のplate1-12・13の
個体と様相が類似する。
殻径；長径：11.8μm、短径：9.0μm
胞紋密度；9-10.5/10μm
・採取地；北海道東部1-2(中新世の海成層)
・封入剤；マウントメディア
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
アウラコセイラ属 03-02 (Aulacoseira sp.)
特徴；この標本は殻面から観察したもので、殻形は楕円形で無紋である。
殻周縁部には環状に突起が配列する（657b）。
殻蓋内側には殻周縁から環状で幅の広い擬隔壁が広がる。
擬隔壁の幅は殻径の1/2程度で、殻長軸部分の擬隔壁の幅は短軸部分
よりも広い。
擬隔壁の表面には殻縁側に異なる中心を持つ弧状の浅い溝が複数
存在する（657a）。
657aは殻蓋内側に、657bは殻面外側に焦点があっている。
殻径；長径：16.7μm、短径：15.0μm
周縁部突起密度；6-7/10μm
・採取地；茨城県北部1(鮮新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μm
タイプ2
・殻面短軸の殻周縁にはタイプ1のようなっ構造は見られない。
・殻蓋エッジの擬隔壁は円形の環状である。
