コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina)　コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae)　コシノディスクス目
　(Coscinodiscales)　ヘミディスクス科(Hemidiscaceae)　アツペイティア属（Azpeitia） A. neocrenulataを掲載
　しています。
　この分類群は以下の特徴を持ちます。
　・光学顕微鏡下で円形の殻面外形には等間隔で歯形の凹みが認められる。
　・殻面は平坦で、胞紋は胞紋列を作り、束状かつ放散状配列が殻縁まで明瞭に認められる。
　・殻中心付近には1つの明瞭な突出した孔が認められる。
　以上の特徴は下記の参考文献Fryxell et. al. (1986）に記載されているAzpeitia neocrenulata の特徴と
　一致しています。

参考文献；
　・Fryxell, G.A., Sims, P. A., and Watkins, T. P., 1986. Azpeitia(Bacillariophyceae): Related Genera
　　and Promorphology. Systematic Botany Monographs., 13, 1-74.
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

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珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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コシノディスクス亜門
　(Coscinodiscophytina)
コシノディスクス綱
　(Coscinodiscophyceae)

アツペイティア属04
　　　Azpeitia neocrenulata

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　アツペイティア属 04-01
　（Azpeitia neocrenulata (Van Landingham) Fryxell and Watkins）

　特徴；殻面は円形で平坦である。
　　殻面観の外形は等間隔に歯形に凹む。これは殻周縁部唇状突起の外側
　　開口部に凹みが伴うため、光学顕微鏡下では開口部ある位置が凹んで
　　見える。
　　殻面の胞紋は胞紋列を作り、殻縁まで明瞭に束状かつ放散状に配列する。
　　殻蓋の胞紋は環状列を作る。
　　殻中心からやや外れた位置に他の胞紋とは焦点深度の異なる明瞭な孔が
　　認められる（721c・721ｃ-1矢印）。これは中心部唇状突起の外側開口部
　　である。
　殻径；33.3μm
　胞紋列密度；10-11.5/10μm
　胞紋密度；8-8.5/10μm
　周縁部唇状突起間距離；5.11-5.58μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μm