ラブドネマ属02-01 (Rhabdonema sp.)

　特徴；大型で、殻形は線形の2か所圧縮形で、殻端丸みを帯びる。
　　肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻蓋に達する（554a）。
　　肋は軸域を挟んで非対称である（554a）。
　　2本の隣り合う肋間には縦長の楕円形の胞紋が1列に並ぶ。
　　軸域は非常に狭く長軸方向に小さくジグザグに走る（554a）。
　　殻端に近い肋間には横長の楕円形の孔が存在し、これは軸域に隣接する
　　位置に認められる（554a-1の矢印）。これは唇状突起の外側開口部と考え
　　られる。
　　この標本の殻端部分は破損している。
　　ラブドネマ属01の分類群と比較して大型で、殻縁には波うちが認められる。
　殻長；109.4μm
　殻幅；18.4μm
　肋密度；4.5-6/10μm
　胞紋密度；11-11.5/10μm
　・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

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参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

ラブドネマ属02
　 Rhabdonema sp.

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ラブドネマ目(Rhabdonematales) ラブドネマ科
　 (Rhabdonemataceae) ラブドネマ属(Rhabdonema)のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載しています。
　・大型で、殻面は線形で2か所圧縮形、殻端は広円形である。
　・肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻端には存在しない。
　・2本の隣り合う肋間には縦長の楕円形の胞紋が1列に並ぶ。
　・軸域は非常に狭く、長軸方向をジグザグに走る。
　・殻端に近い肋間には楕円形の孔が認められ、これは軸域に接する位置に認められる。
　このページに掲載されている標本は茨城県中部の堆積層から採取した個体です。

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30