ラブドネマ属03-01 (Rhabdonema sp.)

　特徴；殻形は披針形もしくはひし形で、殻端はくさび形、殻末端は幅広く丸み
　　を帯びる。
　　肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻蓋に達する。
　　肋は軸域を挟んで非対称である（357b）。
　　2本の隣り合う肋間には円形もしくは縦長の楕円形の胞紋が1列に並ぶ
　　（357b）。
　　軸域は非常に狭く、やや直線状である。
　　光学顕微鏡下では殻端は無紋域として観察されるが、小孔域であると
　　考えられある。
　　殻端に近い肋間には横長の楕円形の孔が存在し、これは軸域に隣接
　　する位置に認められる（357cの白矢印）。これは唇状突起の外側開口部
　　と考えられる。
　　この標本はラブドネマ属01・02と比較して小型で、殻形は披針形、肋密度
　　が比較的細かいことが特徴である。
　殻長；25.1μm
　殻幅；9.2μm
　肋密度；9-10/10μm
　胞紋密度；11.5-13.5/10μm
　・採取地；北海道東部1-2
　・封入剤；マウントメディア
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ラブドネマ目(Rhabdonematales) ラブドネマ科
　 (Rhabdonemataceae) ラブドネマ属(Rhabdonema)のうち、以下の特徴を持つ分類群を掲載しています。
　・殻面は披針形で殻末端は幅広く丸みを帯びる。
　・肋は軸域から殻縁に向かって伸び、殻端には存在しない。
　・2本の隣り合う肋間には円形もしくは縦長の楕円形の胞紋が1列に並ぶ。
　・軸域は非常に狭く、やや直線状である。
　・殻端に近い肋間には楕円形の孔が認められ、これは軸域に接する位置に存在する。
　このページに掲載されている標本は北海道東部の堆積層から採取した個体です。

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参考文献；
　・南雲　保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

ラブドネマ属03
　 Rhabdonema sp.

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