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リゾソレニア属02
Rhizosolenia sp.(hebetata?)
コシノディスクス亜門(Coscinodiscophytina) コシノディスクス綱(Coscinodiscophceae) リゾソレニア目
(Rhizosoleniales)) リゾソレニア科(Rhizosoleniaceae) リゾソレニア属(Rhizosolenia)のうち、以下の特徴を
持つ分類群を紹介します。
・殻は先端に近づくにつれ徐々に幅が狭くなる、細長い円錐形である。
・殻先端には明瞭な円錐状の突起がのび、この突起はチューブ状である。
・殻面には胞紋が散在し、殻先端に近づくにつれ、胞紋は少なくなる傾向にある。
この分類群の特徴は、下記の参考文献のAkiba(1985)のplate17-11、柳沢ほか（1989）plate4-8
の個体と様相と類似する。
このページに掲載されている標本は北海道東部と茨城県中部の堆積層から採取した個体です。
リゾソレニア属 02-01 (Rhizosolenia sp.)
特徴；殻は細長い円錐形で、殻先端には明瞭な円錐形の突起が存在する。
この突起は左右対称で、中が空洞である。
殻にはまばらに円形の胞紋が認められる。
殻高；16.4μm<
殻幅；最小6.0μm
殻先端突起長；14.5μm
・採取地；茨城県中部1(中期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
ページ作成および更新情報
作成日：2016.06.30
最終更新：2019.10.25
リゾソレニア属 02-03 (Rhizosolenia sp.)
特徴；殻は細長い円錐形で、殻端は丸みを帯び、末端から中空の棘状の突
起が伸びる。
この突起は中空の形はろうそくの炎状で、突起周囲には羽様の構造が左右
非対称に存在する。
殻表面には短い胞紋列がまばらに殻の高さ方向に伸びる。
殻高；15.4μm<
殻幅；8.0μm
殻先端突起長；14.4μm
・採取地；神奈川県三浦半島2(前期中新世の海成層)
・封入剤；カナダバルサム
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
＊分類群の同定につきましては、ご同定や分類群変更等に対応できていない場合があります。
ご了承ください。
参考文献；
・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in the Nankai trough and
Japan trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for Middle-to-
High latitudes of the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. 87, 393-481.
・南雲 保，鈴木秀和，佐藤晋也, 2018., 珪藻観察図鑑., 誠文堂新光社.
・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
・柳沢ほか., 1989., 常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質.地質調査所月報, 40,
405-467.
製作者：NaCl & Au
リゾソレニア属 02-04 (Rhizosolenia sp.)
特徴；殻は細長い円錐形で先端は丸みを帯び、、殻先端には明瞭な細長い
棘状の突起が存在する。
この棘状突起は中が空洞で、ろうそくの炎状で、突起周囲には羽様の構造
が広がる。
殻高；11.2μm<
殻幅；5.0μm
殻先端突起長；33.7μm
・採取地；北海道東部1-7(前期中新世の海成層)
・封入剤；マウントメディア
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
リゾソレニア属 02-02 (Rhizosolenia sp.)
特徴；殻は細長い円錐形で先端は丸みを帯び、、殻先端には明瞭な細長い円錐
形の突起が存在する。
この突起は左右非対称で、中が空洞で、ろうそくの炎のようにゆらぐ。
殻表面には円形の胞紋が存在し、長軸方向に胞紋列を作る。
また、殻端に近づくにつれ、胞紋は少なくなる。
殻高；22.6μm<
殻幅；最小：2.7μm
殻先端突起長；18.2μm
胞紋密度20.5-24/10μm
・採取地；北海道東部1-1(後期漸新世から前期中新世の海成層)
・封入剤；マウントメディア
・撮影倍率；×1000
・スケールバーは10μmです。
