ロウキシア属05

珪藻植物門
(Bacillariophyta)
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コシノディスクス亜門
　 (Coscinodiscophytina)
バシラリア亜門
　(Bacillariophytina)
　チュウカンケイソウ綱
　　 (Mediophyceae)
　バシラリア綱
　　 (Bacillariophyceae)

　ロウキシア属01-06 (Rouxia californica Peragallo)

　特徴；殻面は線形で殻端は細長く先細る。
　　両殻縁は殻中心付近で平行である。
　　殻縁と縦溝の間には長軸方向に伸びる線状の畝がある。
　　条線は殻を通しておおむね平行に配列し軸域にも存在するが、
　　片側の殻端と殻端側縦溝端部の間では欠如する。
　　縦溝は短くそれぞれ殻長の1/6程度の長さで、殻中心側縦溝端部同士と
　　殻端と殻端側縦溝端部の間は大きく隔たる。
　殻長；76.8μm
　殻幅；5.7μm
　条線密度；13-13.5/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

参考文献；
　・Akiba, F. and Yanagisawa, Y., 1986. Taxonomy, morphorogy and phylogeny of the Neogene diatom
　　zonal marker　species in the middle-to-high latitudes of the North Pacific. Inicial Reported of the
　　Deep Sea Drilling Project, 87: 438-554.
　・Sheshukova-Portzkaya, V. S., 1956. De geno fossili Rouxia Brun et Herbaud (Bacillariophyta).) Akad.
　　Nauk. SSSR. Bot. Inst. Im V. L. Komarova, Otd, Sporvykh Rast. Bot. Mat., 11: 73-74.

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　ロウキシア属01-07 (Rouxia californica Peragallo)

　特徴；殻面は線形で殻端は細長く先細る。
　　両殻縁は殻中心付近で平行である。
　　殻縁と縦溝の間には長軸方向に伸びる線状の畝がある。
　　条線は殻を通して平行に配列し、長軸方向に伸びる畝の殻中心側と殻縁側に
　　1列ずつ並ぶ。
　　殻中心側の条線は両殻端と殻端側縦溝端部間で欠如する。
　　縦溝は短くそれぞれ殻長の1/6程度の長さで、殻中心側縦溝端部同士・殻端と
　　殻端側縦溝端部の間は大きく隔たる。
　殻長；54.2μm
　殻幅；5.7μm
　条線密度；12-13/10μm
　・採取地；北海道石狩地域(中新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

　バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) ロウキシア属(Rouxia)のうち、以下の
　特徴を持つ分類群を掲載します.。
　・殻形は細長い線形で、両殻縁は平行、殻端は弱く引っ張り出され細長く尖る。
　・条線は殻面を通して平行に配列し、殻中心側の条線の列は殻端と殻端が輪中孔端部間で欠如することがある。
　・縦溝は短く、縦溝の殻中心側端部同士、殻端側端部と殻端の間の距離は大きく隔たる。
　・縦溝は明瞭で、全ての端部の延長上に短い角状の構造を伴う。
　・縦溝または中軸と殻縁の間には長軸方向に伸びる線状の畝が存在し、縦溝の殻中心側端部間でこれらは弱く
　　くびれるように湾曲する。
　以上の特徴はSheshukova-Porotzkaya(1956)のRouxia peragallii f. californicaと一致します。
　Rouxia peragallii f. californicaはとは別種R. californicaとされる研究があり、後者の考えが主流のようです。
　このページに掲載されている標本は北海道石狩地域の堆積層から採取した個体です。