---

ページ作成および更新情報
　作成日：2016.06.30
　最終更新：2016.06.30　

　ココネイス属02-01 (Cocconeis pseudomarginata Gregory)

　特徴；この標本は無縦溝殻のみである。
　　無縦溝殻には幅の広い細長い楕円形の軸域が認められる。
　　殻縁と軸域の中間付近には長軸方向に殻外側に弧状に曲がる細い三日月形の
　　無紋域が存在する（739b矢印）。
　　この無紋域は焦点深度によっては複数あるように見える（739c）。
　　横長の胞紋は条線を作り、放散状に配列するが、軸域と殻縁の中間の無紋域で
　　中断される（739b）。
　殻長；55.2μm
　殻幅；41.8μm
　胞紋列密度；18-21/10μm
　胞紋密度；9.5-11/10μm
　・採取地；千葉県北部2(鮮新世の海成層)
　・封入剤；カナダバルサム
　・撮影倍率；×1000
　・スケールバーは10μmです。

---

参考文献；
　・Akiba, F., 1985. Middle Miocene to Quaternary diatom biostrtigraphy in the Nankai trough and Japan
　　trench, and modified lower Miocene through Quaternary diatom zones for Middle-to-High latitudes
　　of the North Pacific. Inicial Reports of the Deep Sea Drilling Project. .87, 393-481.
　・南雲　保・鈴木秀和・佐藤晋也, 2018. 珪藻観察図鑑.　誠文堂新光社.
　・Round, F. E., Crawford, R. M., and Mann, D. G., 1990. The diatoms, CAMBRIDGE.
　・柳沢ほか., 1989., 常磐炭田北部双葉地域に分布する第三系の生層序と地下地質.地質調査所月報,vol.40(8)


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　製作者：NaCl & Au

　 バシラリア亜門(Bacillariophytiae) バシラリア綱(Bacillariophyceae) アクナンテス目(Achnanthales)
　ココネイス科(Cocconeidaceae)ココネイス属(Cocconeis)のうち、以下の特徴を持つものを掲載しています。
　この分類群は以下の特徴を持つものを掲載しています。
　・殻形は楕円形で、殻先端は丸みを帯びる。
　・無縦溝殻には幅の広い細長い楕円形の軸域が存在する。
　・横長の胞紋は胞紋列を作り、放散状に配列する。
　・胞紋列は軸域と殻縁の中間付近に長軸方向に弧状に伸びる無紋域で中断される。
　・この無紋域は焦点深度によっては複数本存在するように見える。
　このページに掲載されている標本は千葉県北部の堆積層から採取した個体です。